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星野源が結婚した

いつか来るだろうと思っていたこの日がとうとうやってきてしまった。

日中、「推しトーク」と題し社内屈指のドルヲタの先輩たちのライブトークをtwitterのスペースで聞いたあとだったからこそ、色んな思いがよぎる。

中でも瞬時に思い出したのは、「人生で推しがいなかった期間がほとんどない」と自称する先輩の言葉。「推しは人生の座標軸」――。

私にとって、星野源さんは人生の座標軸です。

仕事がうまくいかなかった日は、車の中で「地獄でなにが悪い」を大音量で流し、「ただ地獄を進む者が 悲しい記憶に勝つ」と熱唱した。

結婚式の入場シーンでは「夢の外へ」を式場に準備してもらい、「夢の外へ連れてって ただ笑う顔を見させて」で、わき上がる幸福の気持ちに伴走してもらった。

子どもが2歳になったとき、ドームツアーがあった。そこに生涯の友と参戦したときは、間近で星野源を見て「ああ、この人は実在したんだ。最高だ」となぜか目が潤んでしまった。

そのライブの1曲目は「歌を歌うときは」だった。まじで名曲。

《歌を歌うときは背筋を伸ばすのよ
人を殴るときは素手で殴るのよ
さよならするときは目を見て言うのよ
好きだというときは笑顔で言うのよ》

そして、ツアータイトルにもなった「Pop Virus」では、音と光の振動に心が震えた。

     ◇

ずっと、私の感性を揺さぶり続けてくれた星野源が結婚した。

彼が結婚したからといって私の生活はなにも変わらないし、彼の生活もまた、大きく変わることはないでしょう。「そして生活は続く」のだから。

一報を聞いたときの衝撃は、ただの衝撃で、それ以上でも以下でもない。
時間を追うごとに、冷静さを取り戻す自分がいる。
むしろ、お相手のことも好きになっちゃいそうだ。

そうだった。彼に興味を持ってから、彼の周囲の人たちをどんどん好きになっていった。
放送作家の寺坂直毅さんだって、俳優の生田斗真さんだって、声優の宮野真守さんだって、アーティストの三浦大知さんだってそう。

彼は確実に私の世界を広げてくれた。

結婚の報の動揺から1時間、なぜか彼に対する単純な感謝の気持ちに落ち着き始めている。

動揺を受け止めて、整理し、私はいま、彼に感謝している。

推すってこういうことか。
今日は「ブランコ」を聴こうかな。

《手を繫ぐなら命消えてくまで
最後の時まで ブランコは揺れるだろう
君がいるからね
君がいるからね》


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