季節を売る
こんにちは!
最初に皆様にご報告です。
このnoteでの収益はひかり畑の理念である「食卓を笑顔に」のために使わせて頂こうと思っていて、先日この収益の一部を新潟県阿賀野市にあります、だしの風食堂さんが行っている子ども食堂への食材提供として使わせて頂きました。
今後もこのような、たくさんの食卓の笑顔に使えるように、使い方も考えていきたいと思っていますので、応援宜しくお願い致します!
さて、久々の投稿となってしまいましたが、本日はちょっと間が空いてしまったひかり畑の冬のキムチ販売戦略について続きを書いていこうと思います。
(前回の記事はこちらの有料記事からご覧いただけます。)
ひかり畑のキムチはこちらから
ラベルデザインの1回目打ち合わせ
前回お話した通り、今のラベルとは別に「特別な」冬のキムチとして売り出すべく、新たに1つラベルを作っていただくため、デザイナーさんとの初回の打ち合わせを今週行いました。
ちょっと話がズレてしまうのですが、デザイナーさんって本当にすごい仕事だと思っていて、とにかくヒアリングがうまいということと、話を論理的にまとめ上げることがとてもうまいなぁといつも感心しています。
妻のひかりとはぼんやりとこんな感じでいきたいね!という話をするのですが、それをデザイナーさんにぶつけると、とにかく話を最後まで聞いてくれて、今までの自分の経験値を加えた、より良いアイデアが生まれます。
自分たちがお願いしているのはラベルデザインなのですが、いつも商品のコンセプトのようなものを一緒に考えてくれてそれをラベルという形に仕上げてくれます。
ラベルデザインはもちろんのこと、これが私たちには絶対できないなぁと思っていて、絶対に売りたいと思う商品はここに投資をするようにしています。
ラベルデザインのコンセプト
そんな感じで、一緒に話し合いをしていく中で、なんだか面白い展開になってきました。
季節を売るといういうことです。
最初にこちらから提示した案は、夏場に売っているキムチが通常のキムチで、冬場のキムチは自分で栽培した農産物を使用しているプレミアムなキムチというコンセプトで売り出そうということでした。
まぁ、これも季節を売るということには繋がっているのですが、やはり「特別な」とか「プレミアム」というコンセプトだと、どうしてもどちらかに優劣がついてしまうという点が自分の中でも引っかかっていたんです。
だって、夏は夏で漬け方やレシピまで変えて、素材の味にも食べる人の味覚にも合わせたキムチに仕上げているので、それなりの努力はしているのです。
それが「どちらかというと下だよね」という感じになってしまうのはもったいないし、何より夏も買ってくださっているお客様に申し訳ないなぁと思っていました。
そこで、デザイナーさんから出てきた案として、
夏のキムチ、冬のキムチで売り出す。
でした。
冬のキムチってなんかわかるけど、夏のキムチってなんかそそりませんか?笑
絶対ビール飲みたくなるような謳い文句で、みんなで話をしながら、なんかキムチでそんなに季節感出すことないですよね!なんて盛り上がっていました。
そう、スーパーの売り場にたくさんのキムチが並んでいるのですが、そこには均一化された味のキムチがたくさん並んでいて、「いつ食べても同じ」を売っている商品しかありません。
私たちが加工に取り組んだ時に、ある方に言われた言葉が
「漬物って本当に難しくて、味を均一にしていつ食べても同じようにしなきゃいけないんだよね」
です。
でも今考えてみると、それってちょっとおかしくて、人間は夏場は汗をたくさん書くので塩味が強くないと味が薄いと感じてしまう生き物で、それは未来永劫変わることはない事実だし、野菜は冬の寒さに当たれば甘くなって美味しい野菜になるということも未来永劫変わりありません。
つまり、人間の味覚も野菜の味も季節によって変わっているのに、味を均一化することの重要性ってあるんだっけ?ということに改めて気付きました。
しかも、これは大手が絶対に真似をできるものではなくて、農家だから実現できるものだと思っています。
だって、大手がいちいちレシピもラベルも変えるなんてめちゃくちゃコストがかかりますからね。
という感じで、当初はラベルを追加で作ってもらう段取りにしていたのですが、2種類のラベルができそうな雰囲気になってきました。
次回の打ち合わせは9月28日!
その時に大まかなデザインを提示してくれるとのことなので、またこちらで共有していきましょう!
そして、前回のお話で「次に書くね」なんて言っておきながら全然書いていなかった、ひかりばあちゃんになるというお話ですが、
結論から言うと、冬場の時期にひかり畑は山の下市場という超ローカル市場でキムチをメインに定期的に売ることになりそうです。
本当は自分たちの店舗を持ちたいね!なんて言っていたのですが、ちょっと待てと。
店舗ってそこにいつもあるから店舗なのであって、定期的にそこにいればそれはもう店舗なんじゃないかということに気付きまして、今年の冬は市場のばあちゃんたちに混ざってキムチを売りたいと思っています。(冬場ばあちゃんたちは冬眠しますが笑)
そしてその場所がまたよくて、山の下市場というところは新潟市の東区にあるのですが、そこは北朝鮮の万景峰号が何度も来ていた港がすぐ近くにあり、キムチの老舗が何軒もある、いわば「本場キムチの激戦区」です。
そして、何を隠そう私、高松は毎日その市場を通って小学校に通っていたという、生粋の山の下人なのであります。
ここでやらない手はない!ということで、本気を出して取り組みたいと思っています。
これもこれから出店の交渉に入る予定ですので、事が動きましたらまたこちらでお知らせ致します。
という事で、今冬のキムチ販売戦略は以上でーす!
頂いたサポートは全て「食卓の笑顔」に使わせて頂きます!