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撤退は体力のあるうちに

勢いに任せて攻めるのは意外と簡単です。流れに乗って仕舞えば能力問わず誰でもできたりします。

しかし撤退するのは難しいものです。下手すると追い討ちをかけられたり、途中で躓くことも多いのです。良くないことが起こる時は続くものです。

事前に撤退戦略を綿密に練っていてもうまくいかないことがあるくらい不確実性が高いことが起こります。

ここで大切になるのが撤退を指揮する指揮官です。百戦錬磨の人に任せられる指揮官、組織か否か。

時に無駄死になることも更に打撃を受けることもある役割にトップクラスを投入できるか。

トラブル対応も同じです。不測の事態の時はマニュアル通りのは人ではあっという間に壊滅します。臨機応変に現状把握をしながら先を読まないといけないからです。

今の日本の政治にはこれができる人が皆無のようです。ひたすら前に突き進む事しか能がないというと言い過ぎかもしれませんが、一旦引くという撤退ができる人が国を救うことになると思います。

撤退したくない気持ちもわかりますが、下手に粘ると被害だけ拡大し、有能な人も失うことになります。

平時から撤退基準を明確にし、必要な時は躊躇なく撤退し、やり直すということも恥ずべきことではないどころか必要なことであることを理解しておくことが大切です。

著者:原田光久(ひかりば 代表 / コミュニケーション・プランナー) ●社会問題解決アドバイザー、新規事業開発・地域創生・経営支援 ●行政・教育機関・民間企業で研修・講演・IT推進をサポート ●連絡先:harada@hikariba.com