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トップの役割

トップの役割は、未来を見据えてチームとして仕組みで動く組織(プロジェクト)を創ることです。属人的にしか機能しないのであれば組織(プロジェクト)である必要はありません。個人で良いのです。組織を創るために、様々なリスクに備え、組織が持続的に社会に貢献できるように体制を整えることが重要です。

体制を整える秘訣は、組織のメンバーが働きやすい環境にすることです。いかに良い環境にするかということを誰よりも考えることです。

組織は人の集まりです。集まった人たちが同じ方向を向き、それぞれの得意分野で最大限の成果を発揮できるようにするには、明快なミッションとビジョンが策定されており、メンバーにミッションへの共感、ビジョンへの同意がある前提で、働きやすい、働くことを楽しめる(楽しめなくとも最低限、嫌々はやらない)環境整備をすることが必要です。

「それはメンバー自身の問題だ」という人もいますが、現実的にはそこまでトップ考えておく方が良い結果につながる確率が高くなります。

組織としての採用、プロジェクトメンバーのリクルートは重要です。上っ面の共感を示す人、利己的な人をいかに見極められるかも重要にもなります。

組織の肝になる採用はトップにとっては重要な役割のはずなのですが、何故か学歴や能力(スキル)面、前職の会社のブランド、スキルシートの見栄えなどを重視し、採用に失敗するということも多いようです。

トップは言い訳をしてはいけません。環境変化を会社の停滞や衰退の理由にするようではトップの役割を果たしていないのと同じことです。

また、責任をメンバーに押し付けるなどというのは言語道断です。手柄は自分、責任はメンバーという組織やプロジェクトがうまくいっている事例を見たことがありません。一時的にうまくいったとしても、必ず破綻します。馴れ合いもうまくいきませんね。

組織のミッション、ビジョンを定義し、変化やリスクを見極め、その結果責任を負うのがトップの役割です。権限と共に全ての責任を負うことができるのがトップの唯一の特権とも言えます。

組織のトップには、トップをやったことのある人にしかわからないかもしれない"孤独感"というものがあります。

何とも言えない孤独感ですが、その孤独感をも凌駕できる人がトップに向いている人です。"孤高の志士"とでもいうのでしょうか。

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著者:原田光久(ひかりば 代表 / コミュニケーション・プランナー) ●社会問題解決アドバイザー、新規事業開発・地域創生・経営支援 ●行政・教育機関・民間企業で研修・講演・IT推進をサポート ●連絡先:harada@hikariba.com