わたしを照らすやさしい光

　静かな時のさざなみの中で
　まるでモネの睡蓮のような静かで麗しい光の中で

　時折見えるうっすらとした光はなんでしょうか？

　

　太陽の光とも
　星の瞬きとも違うのです

　

　夜寝りにつくと
　その光はわたしの頬を照らします
　そっと優しく照らすのです

　

　ラファエロの描く天使のように
　わたしの頬を優しくなでるように

　

　わたしは急に目を覚まし
　ここはどこなのかと五感を研ぎ澄ませるのです

　

　いつもと変わらないわたしの慣れ親しんだ部屋は
　柔らかな温かみのある絵画からゴッホの描く力強い色彩の果てへと誘われます

　

　ミレーの晩鐘のように深い祈りの場へと誘われることもあるのです

　

　しかし　わたしは思うのです

　

　メランコリアⅠのような気分になろうとも
いつかは難解な公式も宇宙の真実も解ける日がくるのではないかと

　

　そのときわたしの頬をそっとなでる天使のような光の正体を
知ることが出来るのではないかと思うのです

　

　今夜はそっと耳を傾けてみようと思います
その光の調べを肌で感じながら