たまにはゲームの話でも

夏ですね。8月ですね。毎日暑いですね。
蝉が道のど真ん中に陣取っていると生きた心地がしない海月 光です。
せめて最後の悪あがきと言わんばかりに蝉爆弾(セミファイナル)を仕掛けて来るのはやめていただきたい。こちらに戦う意志はありません。

そんなこんなの今月は、Official髭男dismの新しいアルバムが楽しみです。
あとは一番長くプレイしているスマホゲームが6周年を迎えるので、どんな新情報が来るのかドキドキワクワクソワソワ。

ゲーム繋がりというわけではないのですが、最近クリアしたゲームが面白かったので今回はちょっと布教活動をさせていただこうと思います。
期待半分冗談半分で「ブログに何書けばいいか悩んでるんだけど面白かったゲームのことでもいい?」とTwitterで呟いたら、まさかの所属事務所からOKという名のいいね(たぶん)を貰えたので。

音楽も魅力の一つだから!!まったく作詞に関係ない訳じゃないから!!
という言い訳を掲げながら語りたいと思います。


『Caligula(カリギュラ)2』-仮想世界から現実世界への帰宅を目指す学園ジュブナイルRPG-

今回布教したいのがこちら、プレステ4およびNintendo Switchでプレイできる『Caligula(カリギュラ)2』。ちょっとダークな雰囲気漂う学園RPGです。
ペルソナシリーズみたいな感じが好きな人はたぶん刺さるんじゃないかと思います。(あくまで主観ですが)
「2」となっていますが、前作とは完全に繋がっているわけではないのでこちら単体でプレイしても問題ないようです。

ストーリーを簡単に説明すると、今自分が生きているのが仮想世界であることを認識した主人公が、仲間と共に敵と戦いながら現実世界を目指すというもの。

この仮想世界はリグレットという謎のバーチャドール(VOCALOIDのようなもの)が創ったもので、「あの時ああすればよかった(しなければよかった)」という現実世界の後悔を忘れてifの人生を送ることができます。

ここで暮らしているのは、現実世界で後悔を抱えながらリグレットの歌を聴いたことで、仮想世界に取り込まれてしまった人たち。
みな現実世界の記憶も仮想世界で生きているという認識もないのですが、主人公をはじめとした仲間たちは、突如現れたもう一人のバーチャドール・キィによりこの世界が現実ではないことを知らされます。

ぬるま湯のような仮想世界を破壊して、地獄のような現実世界に帰る。
この目的を果たすべく集まった主人公たちは、「帰宅部」として活動を開始。キィから授かった能力を駆使し、行く手を阻むリグレット陣営に対抗していきます。
果たして、帰宅部は無事に現実世界へ帰ることができるのか――。

おすすめポイントその① 人の心の闇や葛藤を描いた引き込まれるストーリーと魅力的なキャラクターたち

先ほども書きましたが、この作品に登場するキャラクターたちは、現実世界で何かしらの後悔を抱えています。
敵側のリグレット陣営には楽士(ボカロPのようなもの)と呼ばれ仮想世界を守る役目を担うキャラクターがいるのですが、彼らもまた帰宅部の仲間たちと同じく現実世界で後悔を抱えている人間です。

仮想世界にいれば後悔から解き放たれて理想の人生を歩めるのに、どうしてわざわざ辛い現実世界に帰る必要があるのか。


行く手を阻む楽士たちと戦っていく中で、帰宅部の仲間たちは少しずつ自分自身と向き合い、自分なりの答えを見つけていきます。

たとえ希望が見えない人生でも、自分に嫌気がさしても、受け入れて前に進むしかない。
そうやってもがきながら生きるのが人間。

そんなことを改めて実感させられました。

傷を抱えながらも懸命に生きようとするキャラクターひとりひとりの言動に、何度心を動かされたかわかりません。
ゲームをクリアする頃には、帰宅部メンバー全員もれなく抱きしめたくなるほどに愛しさがこみあげていました。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けないのですが、それぞれの後悔は実際にありそうな生々しいものからドラマのように劇的なものまで、実に様々です。
敵味方問わず全員にきちんとしたバックボーンがあるので、「自分が彼らの立場だったらどうしていただろう?これからどうしていくだろう?」と思わず考えてしまうほどに、説得力のある内容になっています。

人間臭さが感じられるストーリーを堪能できる作品です。


おすすめポイントその② ゲームの世界を彩る魅力的な楽曲たち

カリギュラシリーズの世界では、バーチャドールの歌う楽曲が仮想世界を構築する要素の一つになっています。
その楽曲を作っているのが、先ほどチラッと説明した「楽士」と呼ばれる人間たち。

ゲームの中では各章ごとに違う楽士の楽曲がBGMとして流れるのですが、もうそのどれもが曲調も歌詞もバーチャドール(役の声優さん)の歌唱力も最高なんです!(語彙力喪失)
作詞家なので特に歌詞に言及しますと、世界観や楽士のキャラクター性が見事に表現されていてまぁ刺さる刺さる。

予約特典ではこの素晴らしい楽曲たちが収録されたアルバムCDが付いていたのですが、なんと私は予約せずにダウンロードしてゲームを購入したのでこのCDを持っていないんですよねー!!
今、非常に後悔しています。

実際に楽曲を提供してくださっているのは、YOASOBIのAyaseさんなどボカロ界隈で有名なクリエイターの方々です。
といっても、ボカロ楽曲の記憶が10年ほど前で止まっている私は恥ずかしながらAyaseさん、cosMoさん、sasakure.UKさんしか存じ上げていなかったのですが・・・。

私が特に好きな楽曲は以下の2つ。
公式トレーラーもあるので簡単に紹介していきたいと思います。

こちらはAyaseさんが楽曲提供した楽士・パンドラの『オルターガーデン』。イントロの細やかなピアノの音から既に引き込まれます。
過去を振り返って語るように落ち着いた歌唱の平歌と、痛くて苦しい感情を露わにしたような力強い歌唱のサビの対比が素晴らしいです。

ゲームを進めていくことでパンドラの後悔も明かされるのですが、それを踏まえて改めて聴くともう本当にやるせない気持ちになります。
歌詞の表現が的確すぎる

もう1曲は楽士・クランケの『祈っているだけ』。楽曲提供はNeruさんです。
楽曲全体を通してクランケという一人の少女の純粋無垢な思いや、胸を締め付けられるような切なさが表現されていて、とにかくエモいの一言に尽きます。

この子もね・・・辛い過去を背負っているのでね・・・それを知った後で聴くと余計にくるものがあるのです。

ちなみにこちらの楽曲は先日、Neruさんご本人によりフル尺のセルフカバー版音源が公開されました。こちらも必聴です。

YouTubeでは他の楽士の曲の公式トレーラーもあるので、ぜひ聴いてみてください。
曲によって印象が変わるリグレットの歌い方にも注目です。


さて、他にも声優さんたちによる素晴らしい迫真の演技やらコンボが楽しい戦闘システムやらおすすめしたいポイントはあるのですが、だいぶ長くなってしまったので割愛させていただきます。

できることなら記憶を消してもう一度プレイしたい。
久しぶりにそんな風に思えるゲームに出会えてよかったです。

機会があればぜひ皆さんも『Caligula(カリギュラ)2』をプレイしてみてください!

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