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【第8話】自分を中心とした在り方

 自分に集中するということは、自分が自分の中心で生きること。「自己中」という言葉があるが、本来、それでいいのだ。しかし現代では、「わがまま」など、ネガティブな言葉として使われている。私が伝えたいのは、自分を中心とした「在り方」である。
 
 自分だけを中心とした行動や言動、いわゆる「自己中」は、相手に嫌悪感を与えてしまう為、調和を目指すのであれば、それは控えた方が、賢明である。
 

自分を中心とした在り方とは、つまりは自分の軸がしっかり定まっていること。先に説明した、自分の初期設定が終了している状態であり、また日々、一冊目の神レッスンで説明したように、在るに感謝し、日々自己探求に勤しみ、瞑想を行っていれば、自分の軸は定まっていく。
 

 自分の軸が定まっていれば、相手を上に立たせ、自分を謙った(へりくだった)行動ができる。自分が下がることで、調和が保てるのならば、率先して自分が謙る。場合によっては、それで相手が機嫌をよくし、図に乗るかもしれない。しかし、それでいいのだ。自分が一歩下り、相手を立たせる行動は、「徳を積む」行動でもある。自分を中心とした在り方で、時に自分を謙り、相手に譲ることで調和を保ち、徳を積んでいく人生は、とても価値があるのだ。そのあなたの振る舞いは、わかる人にわかるのである。わからない人は、放っておくと良い。そういう意味でも、他人に目をかけず、自分に集中して人生を過ごしてほしい。人生とは賢く生きるものだ。
 

 また自分の軸が定まっていれば、もし自分の意見を相手に否定されたとしても、どうってことはない。たとえ相手に頭を下げたとしても、自分の軸は中心に在り続け、自分を信じられていることの方が何より需要なのである。まさに「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という昔からの言葉のように、人生を歩いていって欲しい。


【第9話】に続く
 

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