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私はフリーランスにこそ、 「 心の指針となるロゴデザイン 」 が必要だと思う 。

現在ロゴデザイナーとして活動しております、Hitosuji. Design office のひかりと申します✉️

新卒からフリーランスを選び、独立してデザイナー歴2年目。これまで、企業、個人事業主、これから開業届を出すという方まで、様々な事業にロゴデザインを通じて関わらせていただきました。

その中で気づいたのは

・ロゴは自分の指針を思い出す強力なお守りになること
・ロゴは企業だけなく、フリーランスにこそ必要!!!!!

ということです。
自分の事業のロゴデザインが1つあるだけで、暗闇の中でも自分の進みたい方向が見え、霧の中に迷い込んでしまっても元の道に戻ってこれる、そんな力が「ロゴデザイン」にはあります。
その力は、他ならない私自身が実感してきたので、この記事でお伝えできたらと思います。



社会人一年目、揺れまくった指針

私は学生時代に看護学科に通っており、「卒業生は99.9%が医療機関へ就職か、進学」が当たり前でした。しかし、4年間学んで行き着いた答えは「体を治す過程よりも、それ以降のずっと続いていく生活や人の心に関わりたい」ということ。

もちろんそれは医療でも叶えられる部分はあるけど、一度医療から離れて別視点で物事を見たいという思いが強くなりました。そう答えが出てからは早く、病院就職も、企業就職も選択肢になく、区切りとしての国試合格だけは目標において、卒業後は自分で食っていくフリーランスを選びました。その時は、長いトンネルを抜けたような清々しさで、意気揚々と明るい未来ばかりを考えていました。

学生時代からデザインが好きで、その関連のお仕事をいただいていたので、独立後もデザインの仕事で生きていくつもりでしたが、食べていくには収入が全然足りず、プロと言えるスキルもまだまだで、半年間ほどはアルバイトしながら独立資金を貯めていました。
正直、この先が見えない期間がすごく怖くて、最悪の想定ばかりをしていました。

果たして来月まで生きられるのだろうか、今もらっている仕事はいつまであるのだろうか、せっかく国家資格を取ったのに就職もせず失敗だったのではないか。未来のことなんて心配するだけ無駄なのに、不安に喰われている時って、そういう思考がぐるぐるしてしまいます。不安が不安を呼び、眠れなくなったり、食生活が荒れたり、少しずつ自分が壊れていく感覚がありました。

一番怖かったのは、収入が底を尽くことだったので、最低限生きることができる収入をスプレットシートに書き出していました。


当時のスプレットシート

そんな時に助けられたのは、小学校からの幼馴染でもある友人が作ってくれた「ロゴ」でした。なぜここで、ロゴ?という感じですが、不安の中で揺れ動く自分の指針を、何度も思い出させてくれたものなのです。



友人が作ってくれたロゴデザイン


時は戻って、大学を卒業する半年前のこと。
卒業後フリーランスになるためには、自分の看板を掲げなければと思い、デザイナーの幼馴染に会社用のロゴデザインを依頼していました。これから独立するという1つの覚悟としてでもありましたが、小さい頃からの自分を知っている友人に作ってもらえたら、絶対に素敵なものができると確信していました。この時の決断が、本当によかった。


友人は、対面のヒアリングから、ラフ案、初稿、カラーの調整までほんっっっとうに丁寧にしてくれました。「こんな要素入れたい」「このパターンがみたい」など、今思えばかなり無理をさせてしまったと反省ですが、友人は1つ1つ「こんな感じ?」と修正してくれて、最後には100%フィットするものができました。

(今、自分がロゴデザイナーになり、提案・修正の手間がわかるようになった身としては、友人のデザインへの熱意が狂気じみていたことに感服だし、一方の私はまとまらないまま修正ばかりさせてしまう鬼のようなクライアントでした…。この経験もあり、自分のロゴデザインではお互いにとって無理をしない方式をとっています)

こうして出来たロゴを見た時、体の内側からブワッと込み上げるものがありました。ああ本当に友人に依頼してよかった…と。


最初、友人に伝えていた私の言葉はお世辞にも 「まとまっている」とは言えない状態でした。どんな事業にしたいのか、どんな未来を見たいのか、それすら言葉にならない…。

でも、ロゴのヒアリングや制作過程は不思議なんです。
徐々に自分の言葉が解されて、「誰かの言葉」から「自分の言葉」になる。

(私も自分がロゴデザインをするときはかなりの時間をヒアリングに充てますが、特に「その事業の先に、どんな人と出会い、どんな会話をしているのか」を映像でイメージできるくらい聞きます。その過程で、言葉がまとまるお客様も多いです)

いつの間にか、私は
「夜、窓から差し込む一筋の光のようなものがあれば、明日も生きていけるから。そんな窓からの光みたいな事業がしたい。」
そんな言葉まで形にできていました。(まだそれでも荒いけど)


そうして、完成したロゴがこちら。

窓から光が差し込み
窓が開いているようにも見えます。


このロゴができてから、私の指針が明確になりました。
迷うたび、不安になるたび、
友人が作ってくれたロゴを見れば、

「誰かにとって一筋の光を作るお仕事を」

それを思い出せたから。


紆余曲折ありましたが、当時の荒れた生活も少しずつ改善し、独立資金を貯めて引っ越しました。今は大阪を拠点にし、素敵なお客様に支えられながら、なんとかフリーランス2年目を続けています。

ロゴは、その人の意識や行動だって変えていく。


あれから2年、私の手元には
このロゴを入れた名刺があります。


「デザイナーです」と名乗ることすらビビっていた私が
小林ひかりデザイン事務所と名乗るようになりました。



そして、さらにロゴデザインを通じて
誰かにとっての「一筋の光」を作るべく、屋号を変更。

それが
Hitosuji, Design Officeです。


もちろん、新屋号にも友人のロゴはずっと使っていきます。
大切に作られたロゴがあると、「名乗る」ということをちゃんとしないと、と思えるんです。
自分の信念を信じて、自信を持って仕事しないと、
ロゴデザインをしてくれた友人に失礼だなと思って、奮い立たせています。
ずっとずっと、お守りのようなロゴです。



誰かの一歩を、ロゴで応援できたらどれだけ幸せだろう。

このような経験から、ロゴは自分の中で「ロゴは自分の指針を思い出す強力なお守りになる」と思うようになりました。
新卒でフリーランスを選んだ身として、何かの始まりの「指針」があるかないかは、大きな違いだと思っています。

生活は変化の連続、周りがいう正解なんて常に変わります。
旅の始まりは覚えていたはずの目指す場所も、道中のアクシデントで簡単に忘れてしまいます(特に不安になるとすぐに)
だから、「自分の大事なこと」は常に「見える形」で持っていてもいいと思うんです。


なんでもいいと思います。
手に書くでも、手帳に文章で残すでも、スマホの待ち受けにするでも。
そのいくつかの選択肢の中に、ロゴがあったらいいなと思います。

私がロゴデザインをしている中で1つ言えるのは、自分の芯にある言葉(ロゴ)を認識すればするほどお客様との関わりや、作るものや、サービスに
どんどん自分らしさが滲み出てくるということ。

いつの間にか、自分が願った仕事になっています。
実際にこれまでのお客様も、そんな方がたくさんいらっしゃいます。
(今後の記事でご紹介していく予定です)

もし、これから一歩を踏み出す方がいて、
必要とする方がいたら、
ロゴデザイナーとして共に伴走できたら幸せです。
そのために日々デザインのスキルアップに励みます!



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