見出し画像

#009 下手な商売人

Q.9
2500円の品物に何%かの利益を見込んで定価をつけました。しかし、売れなかったので定価の20%引きで売ったところ、200円の損失が出ました。何%の利益を見込んで定価をつけましたか。

「原価100円の品物を10%増で定価にしたとき、定価の10%引はいくらでしょう」と聞かれて大人でも平気で「100円」と答える人がいるように、割合の問題は苦手な人が多いです。

問題としてもバリエーションが豊富なので、本質を分かっていないと解けないんですよね。

まぁしかしこの問題に出てくる商売人は何とも商売下手というか…
損失が出るまで割り引いて売ったところで、負けを認めたようなものですからね。

きっと欧米の学校なら、

「2500円の品物に200%の利益を見込んで定価をつけ、店頭に置きましたが売れませんでした。どうすれば売れるでしょうか?」

くらいのクリエイティブな問題を出すんだろうなと思います。
「100円のコーラを1000円で売る方法」というマーケティングの本も有名ですが、要は「価格を下げずに価値を上げるにはどうするか」と考えさせる方が時代に合ってるんじゃないかと思うんです。

実際に出た入試過去問にケチつけてもしょうがないですが、
各大手学習塾はこういう入試の過去問に対応するために前倣えで対策を打つわけです。

結局、入試問題が変わらないと皆変わろうとはしません。

日本も時代に合った入試問題を作ってほしいものです。
以上、塾講師からでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?