*003 解答
Q.3
赤、青、黄の3つのサイコロを同時に投げるとき、出た目の数が15以下になるのは何通りありますか。
【解答】A. 206通り
高校で問われるのは「確率」だと思いますが、
小学校では「場合の数(〇通り)」がほとんどです。
サイコロを扱う問題は作りやすいのか、
割といろんなパターンがあって
小学生にとっては取っつきにくいかもしれません。
まず、サイコロ問題の良いところは
全事象(すべての通り)が分かりやすいところ。
ちなみに、
このように、同じ条件下で繰り返し行うことができる実験(3つのサイコロを振るとか)によって起こった結果のことを「事象」と言います。
全事象の話に戻ると、
色の違う2つのサイコロを振ったときの
出目の全事象は、
6×6=36(通り)。
色の違う3つのサイコロを振ったときの
出目の全事象は、
6×6×6=216(通り)
これはもう暗記しておかなければいけません。
(嫌でも覚えますが…)
ここの真ん中の横並びの数字にもあるように、
3つのサイコロの出目の和はこれだけしかありません。
(ダイスゲームの特徴上、ここに3と18はありません)
そしてこの絵でも分かるように、
「出た目の数が15以下」って…
ほとんどがそうですよね。
ということで、基本的にこういう問題は
「余事象」で解くのが一般的で
ミスが起こりにくいです。
「余事象」とは、
与えられた条件(ここでは出目の数の和が15以下であること)以外のパターン全てのことです。
前置きはこのくらいにして、
要はこの場合、全事象から余事象を引く方法で解くのがベターです。
(もちろん1~15まで全ての通りを出して数えてもOKです。)
改めて、
全事象は6×6×6=216(通り)でしたね。
そのうち
出た目の数の和が16になるのは
(赤,青,黄)=
(5,5,6)(5,6,5)(6,5,5)
(4,5,6)(5,4,6)(6,5,4)
の6通り。
出た目の数の和が17になるのは
(赤,青,黄)=(5,6,6)(6,5,6)(6,6,5)
の3通り。
出た目の数の和が18になるのは
(赤,青,黄)=(6,6,6)
の1通り。
よって出た目の数の和が15以下になるのは、
216ー(6+3+1)=206(通り)
でした!
ちなみにお気づきかもしれませんが、
私の説明はめちゃくちゃくどいです。
遠回りしては、同じこと何回も言います。
でも、たまにこうして第一志望を合格した生徒に
お礼の手紙とかもらうと嬉しくなります。
本当に合格おめでとう。
では、また!
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