生きていくうえで大切にしたいこと
結構長い時間人と喋り倒したのにまだちょっと気が晴れない。でもこの会話がなかったら私はどこまで冷静に考えられていただろうか。
今日新たに思ったのは、人間として根源的に何が大事かみたいな問いに、何はなくとも健康とか考えていたのは違うんじゃないかということだ。
東日本大震災が起きたとき、すぐ始まった募金に同世代の夫婦が即座にかなり高額の寄付をして、お金なんてまた働けばいいとどこかに書いていたことをすごく覚えている。
似たような行動や考え方はそれからもどこかでたくさん見てきたと思うけれど、その時の夫婦の言葉が当時の納得感と共にずっと残っていた。
言い換えれば、何かを失っても生きていれば人は再生できる。他者のためだけではなく、もちろん自分のためにも。もっと突き詰めれば、身体に不自由なところがあっても、生きてさえいれば、何かできることがある。
でも、健康で優秀でそれなりに収入があって、社会に対して広く貢献できることがあって、それでも、この世に見下していい人間がいるという考えを同時に持つ人がいたとしたら、その人は、存在として尊いのだろうか。ある場所においては尊いのだろう。
自分にも気づかない差別意識があると思う。あるはずだ。差別をしないとは言えない。けど進んで、好んで差別をしたいとは思わない。差別をしていないかと振り返りたいし、そういう意識について人と話したいし気をつけて生きていきたい。
そうやって自分を顧みることを続けていきたい。それは、収入や社会的地位の有無なんてことに及ばないのはもちろん、自分が最後の砦のように思っていた健康なんてことよりもずっとずっと重要なことだと今は思う。というかずっとそう思っていたけれど、明確に言葉にするとこういうことなんだなと気づいた。
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