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「山頭火全句集」を一章ずつ㉑

「山頭火全句集」を一章ずつ読んでいくこの試み。

今回は「昭和八年」の章です。


せっかく其中庵に落ち着いた山頭火ですが、冬の其中庵はとても寒そうです。

山頭火がどう思っているのかはわかりませんが・・・こういう時お金がないと大変ですね。

ただ、春になってからの句はとても暖かそうで、旅の中の句とはやっぱり違うよな~と思います。

人、特に子どもたちが出てくる句が多いような気がしていて、春が来た里山の喜びが伝わって来るんです。

          日向の梅がならんで満開

この句は1月19日に詠まれた句ですが、春だな~と思います。

寒い時期の日向っていいですよね。

12月までだと何となく、暗い感じがするというか、一年が暮れる方向に向かっているからかな。

でも年が明けて一月、二月になると春に向かっていく明るい感じがするんですよね。

日向の満開の梅って、そういう希望のある感じがするなと思います。

それから、子どもたちが出てくると書きましたが山頭火も子どももでてくるんですよ。

人間、落ち着いたら過去のことを思い出すものなんでしょうか。

それとも山頭火がそういう齢になったということなんですかね?

それから、はっとした句があって、改めて探すと大変だったので引用はしませんが(すみません!)「明日は旅に出よう」みたいな句があったんです。

そっか。其中庵に落ち着いたと言っても好きな時に旅に出られるんだな、と思いました。

いいな。私もこんな生活がしたいです。

行乞は今の時代はちょっと厳しいとしても、どこでもできる仕事で自分のペースでできる仕事に就きたいです。

というか、夢は小説家兼ミュージシャンです。

美術館がたくさんある町に行く。それなら一か月間そこに住んで、美術館を回りつくすとか。

やってみたい・・・。




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