「恋する寄生虫」を読んだ中二女子の感想
藤田絋一郎さんの「恋する寄生虫」。
三秋縋さんの「恋する寄生虫」のあとがきで存在を知り、気になったので読んでみました。
読んでいる途中、色んなところが痒くなりましたが・・・。
面白かったです。
あの・・・。はい。
「恋する寄生虫」というので寄生虫の生殖の話なのかと思っていたら、人間の性の話にまで広がってくる。
「研究者の間では普通に通じる言葉なのかな?」という科学的な言葉が普通に使われているのでよくわからないところもあったのですが、なんか、すごいです。
人間の「性」にまで・・・というか、ほとんどそうなんじゃないかな?
現代社会での人間の性に関してというのがこの本の根底にあって、性行為で感染する寄生虫の話も多かったです。
ジェンダー論のあたりにまで話が広がるから面白い。
というか藤田先生はすごいですね。
性の多様化とか、感染症の専門じゃなさそうですが・・・。
いや、医療の世界では知られていることなのか?
その辺はよくわかんないです。
でも、ここまで広い範囲に及ぶ本を書けるのってすごいなぁと思うんですよね。
寄生虫の生殖に関しては、雌雄同体の理由がわかりやすく解説されていました。
こういうのって、納得できる理由があって面白いですよね。
生物学ってそういうところが面白いです。
寄生虫に感染したという怖い例もあったのですが、治っていらっしゃるんですね。
いや、本当に怖くて、中には藤田先生が「間一髪だった」というような事例もあったんです。
でも、人間、大体生き延びられるものなのかもしれないなぁなんて思いました。
しっかし「フタゴムシ」。
小説の方の「恋する寄生虫」に出てきて、印象的だったのでここに出てくるのかと思っていました。
でも出てこなかったんですよ・・・。
どこに出てくるんでしょう?
ただ、「有鉤嚢虫症」は「恋する寄生虫」の<虫>に似ているかもなぁと思います。
<虫>よりも怖い・・・というか、読んでいてむず痒くなる症状ですが。
どんなものか、気になった方は是非読んで、確かめてみてください。
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