「ビート・キッズ」を読んだ中三女子の感想
「氷の上のプリンセス」の作者、風野潮さん。
その風野さんのデビュー作が、この「ビート・キッズ」だそうです。
さすがは大阪府のご出身ですね。
大阪弁に全く違和感がない。
文章にしても、英二たちの声が聞こえてきそうです。
何も知らずに読んだら、「氷の上のプリンセス」と同じ作者さんだとは気づかないだろうな、と思いました。
主人公が頑張りたいことと家族の問題との葛藤が上手く描かれている、というところでは同じですが、主人公の感じも全然違いますし。
それにこの作品では、勢いがすごいんですよね。
主人公、英二の性格や男子中学生という設定、ドラムの音の効果もあるのでしょうか。
読んでいる間中、頭の中でドラムの音が響いているみたいな。
そんなドキドキする感覚になりました。
主人公の英二はアホです。
少なくとも、自分ではそう言っています。
でもリズム感は抜群やし、正義感もあるすごくいい子なんですよ。
その英二が、吹奏楽部にパーカッションとして入部するところからこの物語が始まります。
英二の天才的なのでスッキリもしますし、家族間の色々もあってすごい。
吹奏楽部の顧問をあっと言わせたある「事件」もめっちゃスカッとしました。
こういうこと、私もやりたいなぁ・・・。
事実は小説より奇なりと言いますし、何かそういうこと、起こらないでしょうか?
吹奏楽部のボス、七生君もいいキャラしているんですよね。
七生にも実は色々な過去があるのですが、それはそれとして話し方がもう、おもろい。
こういう奴おったらおもろそうやな~と思います。
なんか、ちょっと気取った感じ。
でも実力も伴ってるからカリスマ性もあって。
いいなぁと思います。
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