「数学受験術指南」なかなか森毅さんのようにはいかないと思うが
本文だけ読んだら、「なあんだ、受験もどうにかなるんじゃないか」って思ったんですけどね。
しかし世の中、そこまで甘くはない。
野矢茂樹さんの解説を読んで、そりゃそうだよねと思いました。
努力すればいいってものじゃないというのはそりゃあそうかもしれませんが、サボってばっかりで成績が上がる訳でもない。
まあ、言うなれば肩の力の抜き方かなと。
あと、この本に書いてあったことを参考にするとしてもかなり図太くないと出来ないと思うんですよ。
そういう胆力と、集中力と体力。
闇雲に勉強するんじゃなくて、そういう部分の力も大切かなと思いました。
著者の森毅さんも解説の野矢さんも、山賊型勉強法というか。
わーっと勉強してどんどん成績が伸びていったというパターンの方なのですが、そういうことをするにはすごい体力と集中力が必要で。
真似したいな、とは思うのですがちょっと難しそうです。
しかしまぁ、とにかく多くの問題を解けばいいというものじゃない、ということを知れたのは大きい。
なんだか、ちょっと気分が楽になったというか。
それでいうと、高校一年、二年の間はとことん自由にやっていればいい、というのもかなり気を楽にしてくれました。
時間は気にせず、トコトン考えてみるのがいい、とのこと。
まだ次の問題もあるのに全然進まない!と焦る必要はないんだなと。
計算ミスをしないようにカリカリするよりも、ミスを見つけるように頑張ればいいということもわかりました。
だから、勉強の仕方はすごく参考になります。
何度も読み返したい一冊。
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