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23になった私のこれからの話

23歳になった。
20歳を心待ちにしていた時と違って、そこをすぎるとするりと歳をとっていく感覚である。まだまだぜんぜんガキンチョな気持ちでいるけれど、なにせ大学の最終学年になったので、ぼんやりと明るく未来を考えている。まだ30歳へのタイムリミットもあまり意識しないでいる。

軸を持て、と人は言う。色々やっててもいいけど軸もなしに色々やってるだけじゃだめだという。
わかった、と私は思う。軸は教員にしよう。大学を出たら教員になろう。どこかの非常勤講師になろう。人と関わり、今まで生きてきた経験全てと授業をつなげられる教員になりたい。生きるように教員でありたい。
教員にならないで生きるには、私はあまりにすてきな教員たちに愛されすぎてしまった。

教員以外にもやりたいことはたくさんある。

紙媒体の読み物が好きだ。ある出版社の出す雑誌に惚れ込んでしまった。文字が、ストーリーが、色が、写真が、フォントが、手書きの文字が、紙の質が、レイアウトの数々がとても好きだ。バイトでいいから働かせてほしいと思った。無給でもいい。やりたいことを全部やっている雑誌って本当に楽しい。それに加わりたいと思った。

それから、歌が好きだ。私は人に好きだと言い、自分を許すために短い歌を作る。
歌をうたって人が聞いてくれたり、聴きながらご飯を食べたりお茶やお酒を飲んだりする空間も好きだ。そこに彫刻があってもいいと思う。そういう空間が作りたいと今は思う。

あとやっぱり、彫刻が好きだ。木を彫っているだけで楽しい。クスの匂いが好きだ。意味もなく落ち込んでいてもうじぶんなんかだめだ、いない方がいいと思っていても、2時間くらい木を彫っていると内側からだんだん喜びが溢れてくる。どうしようもなく生きていたくて、ずっと作っていたくてしょうがなくなる。
実績もなければ知識も技術も拙いしどうやって活動していきたいのかもよくわかっていないけど、とにかく私には彫刻が必要なのだと感じた。彫っていたい。自分を探っていたい。それを人に見てほしい。

世界に対して「愛してる」と伝える方法をいくつも持ちたいのだ。
世界中に対してねえ好きだよ、好きだよと言って回りたい。より深く、よりたくさん好きだよと言うために、教職と雑誌作りと歌と彫刻がある。
それをなんとか、なんとか形にしていく23歳にしたい。

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