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ひかるん流ファシリテーション【ワークショップに役立つ10個のコツ!】

こんにちは!
前回は私が考えるファシリテーションについてお話しました。
誰かと会えば、どちらかがそれとなく話題を出し、ファシリテートしはじめますよね。 目の前のかたと、限られた時間の中で何かを作り出したり、人間関係を構築するときに助けとなるのかこの技術です。
特に仕事の場面では必要不可欠。全員の力を最大限発揮していただくための素地となります。
詳しくはこちらの記事をごらんください。

尾藤が考えるファシリテーション【ワークショップ編】

複数人をファシリテーションする場面では、ワークショップが中に含まれるものが多くあります。
今回はそういった場合のファシリテーションを行う場合に役立つコツを10個お伝えします。


①趣意説明の原則

「want」を引き出しましょう。どうしてもこの情報がほしい、どうしてもこのワークがやりたい、そういった内発的動機をどんな言葉で喚起しますか?
どんな気づきがあれば、相手が主体的になりそうですか?
なぜやるのかを説明しましょう。

②一時一事の原則

指示を出すなら一つだけ、簡潔に、自分で例を見せながら、時間があれば誰かに一度やらせてみましょう。
よく見かけるのは、一度に沢山の指示を出してしまうリーダーの姿です。
本当に必要だと思っていないことは、相手の記憶に残りませんし、相手の優先順位の上段に来ることはありません。
「何度言っても伝わらない」ではなくて、ご自身の伝え方を今一度見直す必要があるのかもしれません。
まずは10回言ったら1回伝わるか伝わらないかのレベルだと、期待値をコントロールしてくださいね。そして本当に伝えたいことは「プレゼント」として、相手の受け取りやすい形に変えて、一つだけ渡しましょう。

③簡明の原則

ご自身の講演や会議でのファシリテーションの様子、動画で撮ってみたことはありますか?私は自分の授業を録画して、文字起こしし続けるという苦行を1年間やってみたことがあります。無駄な言葉の多さ・・・最初の頃は、もう恥ずかしくて恥ずかしくて、聞いていられませんでした。そこからは毎回の授業で台本を作って、無駄を省くトレーニングをしました。
「え〜それでは、今日の議題〇〇について、あなたのやってきたことやアイディアを出しましょう。まずは付箋に5分間でできるだけたくさんの・・・たとえば〜」ではなくて、「〇〇について、やってきたことを付箋に、枚数重視!5分はじめ」です。
初めてみて、困っていそうだったら例を出し始めます。
とくに混乱しそうな場所は言葉を厳選。混乱させずに目の前の議題に全集中してもらうことで、その方の能力を最大限引っ張り出すお手伝いをしましょう。

④全員の原則

「手に何か持っている状態で指示したのは指示したうちに入らない。」これは私の師匠の言葉です。
参加者が大勢いるイベントでは、ケータイの画面を見ている人もいるでしょう。こちらの話をなんとなく聞いているふりをしながら、頭の中では今日の次の予定を考えている人もいるでしょう。顔を見れば分かりますよね。
「こちらを見て下さい、今から大事なことを言います」最初はこれでもいいでしょう。ですがプロならば、こちらに注目せざるおえない、そんな技術を1つ2つ持っているものです。

⑤所持物の原則

そのワークに必要なものがあれば、全員分用意しましょう。宿題を忘れると気が気じゃなくなるあの感覚思い出してくださいね。
やけに目立つポスター、部屋の温度の暑い寒いなど、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、参加者の集中を妨げるものはありませんか?できるだけ排除しましょう。それだけではなくて、集中しやすい設計で机を配置したり、少人数のグループに分けたり、全員発表の場面があることを最初にお伝えすることも有効な手段です。

⑥細分化の原則

これは、参加者に知識の差やスキルの差がある場合に使ってほしい方法です。複雑な作業や複雑な議題に取り組む場合、最初からそれに取り組むのではなくて、細分化できませんか?
スモールステップを踏ませて、全員が無理なく進めるように補助線を引きましょう。

⑦空白禁止の原則

たとえ1人でも、1分間でも「何をやっていいか分からない」状態をつくってはいけません。まず全体に、大きな課題を投げます。必要な場合はその後に個別対応です。個別対応がその方の気に障るような場面では、それとなく全体にヒントや例示をしていきます。
また、思考や作業にはそれぞれのスピードがあります。早く終わってしまう方もいるはずです。その後何をしたらいいのか、あらかじめ指示してからスタートするようにしましょう。

⑧確認の原則

やることが分かっているか、途中で確認しましょう。
「わかりましたか?」という確認は何の確認にもなっていません。
「わからないことがある人?」という投げかけにすかさず質問できる人も少数でしょう。そうではなくて、「この部分書けた人から取りに来て下さい」などの指示で、まずは緊張感を演出し、分からなかった方も周りを見ながら、周りに助けてもらいながら進めてもらいます。それでも進められない人は手助けが必要です。よく見てフォローしましょう。

達成率も途中で何度か確認しましょう。特にワークショップなどのイベントは時間には限りがありますから、進捗度合いには目を光らせて、適宜やりかたを修正していきます。
つまづきの原因は何でしょうか。もっと議論を活性化させるために投げ込む石はどんなものでしょうか。安心安全な環境は作れているでしょうか。自信がないならば、自信を持って発表できるようにスモールステップが必要なのかもしれません。最初に決めた道筋から外れたとしても、臨機応変対応していきましょうね。

⑨個別評定の原則

これは、流れを作る上で非常に重要な原則です。ルールを暗に示していきます。「大きな声で、会場の後ろの方まで届く声で発表していた」「こんな関わりで周りをフォローしてくれている」「伝えたいことを一つに絞って発表してくれた。しっかり伝わりました。」など推奨したい行いはどんどんみんなの前で評価していきましょう。

➉激励の原則

最後は激励の法則です。
参加者がどんなに素晴らしい人物でも、どんなに素敵な思いやアイディアを持っていたとしても、その場で考えを発言してもらえなければ、その人は居ても居なくてもいい人物になってしまいます。
どうしたら発言してもらえるのでしょうか。根底は心理的安全性です。
「この場で発言してみよう」そう思ってもらえるように、参加者同士のリレーションを構築するとともに、ファシリテーター自身が率先して励まし、称賛し、喜び、ありがとうを伝えて、その方とのより良い関係を構築していきましょう。

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