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長女の読み書き困難(ディスレクシア)は見え方と音が原因だった⁈④-小学校入学-

小規模特任校制度を使用して転校する小学校が決まりました。(小規模特任校制度については、他の記事に詳しく書いてあるのでぜひ読んでください!!)

いざ、新しい小学校へ!!

長女は新3年生、長男は新1年生として新しい小学校での生活がはじまりました。

子どもが新しい環境に行くことは、親にとって友達関係で心配になることもあるかもしれませんが、この2人は友達を作るという面では天才的かもしれません。どこかへ遊びに行っても知らないうちに知らない子たちと遊んでいる。名前も聞かずに、『一緒に遊ぼ』『うん』でお友達です。

そんな子供たちなので、小学校での友達関係に関しては全く心配していませんでした。

結果は、予想通り。
もともと、1クラス10人程度のクラスなので関係性はできやすいのかもしれません。

しかし、長女の場合は転校なのでグループに溶け込めるかなっとも思いましたが、もともと男女関係なくマイペース・マイワールドな子なので自分が居心地いい所を自然に見つけ出していました。今でも友達関係で悩んだことはありません。

これは、そういった長女を受け入れてくれたクラスメイトや先生たちなど、周りの人たちの温かさ、人間性が助けになったのだと思います。

入学後の学習方法について

読み書きに困難さを持っている長女にとって、最も考えなくてはいけなかったのが学習方法です。長女は自分が頭が悪いと思っていて自己肯定感がとても低いのです。まずは、自分なりの方法なら出来る!!という自己肯定感を上げること、自信をつけることが必要だと考えました。

しかし、少ない人数のところで学習しても根本的な解決はできないことはわかっていました。そこで参考になったのが視覚支援の結果です。

視覚支援での検査の結果で、先生から教えて頂いたのが「読ませるのではなく、読んでもらう」ということ。

本を読むことは子供の成長には良いこととされています。文字を覚えることや文章の書き方、語彙を学ぶなど。しかし文字の見え方に問題があると分かった時点で上記に書いた本を本人が読む利点は、長女にとって苦しいことということです。

ここで、考え方を変えてみました。本を読んでもらうことでたくさんの情報を得ることができる。という利点のみに着目したんです。

情報を得るということは、読んでもらうことでも情報を得ることができます。長女はコミュニケーションは取れる、相手が何を言っているのかは理解できます。

つまり、読んでもらう行為に変えるだけで物語の内容や、テストで何を問われているのか理解できるのです。それだけで長女の苦痛はぐっと軽くなります。

音読やテストの問題などは、読んで欲しいと先生たちにお願いをしました。どんな反応なのか心配しましたが、先生方はその方法を快く承諾してくれました。

それに加えて、先生方からも色々な提案をしてもらえました。例えばデイジー教科書。デイジー教科書とは、通常の教科書と同様のテキスト、画像を使用し、テキストに音声をシンクロ(同期)させて読むことができるものです。
ユーザーは音声を聞きながらハイライトされたテキストを読み、同じ画面上で絵をみることもできます。

読んでもらうという行為だけでしたが、テストの点だけでみれば、明らかに点数は上がりました。20点前後のところから、60点ぐらいになったかな。時には100点を取ったこともあります。点数だけでは評価できませんが、本人の自信にはつながったと思います。

そして何よりも泣くほど音読を嫌がっていたのに、自分から教科書を持ってくるようになったのですから、すごい変化です。

そして、もう一つ取り組んだのが語彙のまとまりを見つけること。

これも、視覚支援の結果でわかった事ですが、絵本などを読んでこなかったことや見え方の問題から長女は語彙力が低いのです。

【いちご】という文字が書かれていたとすると、おそらく皆さんはすぐにフルーツのいちご🍓だと判断して、【いちご】と読むことができます。

しかし、長女は【いちご】と書いてあったら【い、ち、ご】と一文字ずつ読んでしまいます。また、読むことにエネルギーを使うので、書かれている内容まで理解できません。つまり、フルーツの【いちご】事だとわからないのです。

これが逐語読みや読解ができない理由だと思いました。視覚支援の先生からは語彙のまとまりで斜線を引き、語彙のまとまりで読むようアドバイスをもらいました。こんな感じです↓↓↓

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それから、長女と一緒に教科書の文章に斜線を引いて、まとまりで読む練習もはじめました。

これに関しては、本人が苦痛を感じないように注意して。嫌になったら困るので、、、。そのほかにも行っている学習方法がありますが、それはまた別の記事でお伝えします。

また、視覚支援の先生は、おすすめの本も紹介してくれました。これは、本当に助かりました。以前も記事に書きましたが情報がないため、何を参考にしていいかわからなかったので。私が参考にしてよかった本はこれです↓↓↓

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学習方法は本人に決定権を与える事

1年が過ぎて4年生になった長女は、積極的にデイジー教科書を使っています。教科書に斜線を引いて読むより、やはり聞く方が合ってるみたいです。

じゃあ、長女は本を読まないのか。と思われるかもしれません。しかし今は、絵本や漫画なども自分から手に取り読むようになっています。漫画は、黙読で声に出す必要がないこと、文章が短く、少ないので読みやすいのだと思います。

読む行為をしなくて大丈夫かな、と不安がなかったわけではありません。どれが正解かなんてわからないし、確証はないから。これは今もずっと私の中にありますが、親はそれと向かい合う必要があるのだと思います。

このエピソードでわかった事は、子供は自分に合うやり方を選択していく。と言うことです。

親にできる事は、子供に合った環境を整えてあげる事だと思います。親が方法を用意するのではなく方法を選択できる状況を作り出すかです。

目標は同じでもやり方は無限にある。やり方は1つではないということ。

だから、我が家は方法は自分で決めてもらっています。先程、書いたように本を読む目的は『情報を得る事』だけなので。

どうしても日本はみんな同じといった平等の精神が強いです。これはいいこともあると思いますが、私たちにとっては不平等です。だってみんな同じであるはずないのだから。








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