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雪丸と、幸村公と、ゆりこさん。【神様の裏話】

みなさん、おやっとさあです。
今日はちょっと長めのお話ですので、
まったりお読みいただけましたら嬉しいです。



ある日のこと。

(ビジョン内で)誰かがイサナミ様に会いにいらした。
黒いオオカミの群れを引き連れて、赤いオーラを纏っている方。
どうやら戦国武将の真田公らしい。
真田公はイサナミ様と何やらお話をされて、去っていかれた。


「真田公・・・どこに行かれるのだろう」
と気になってしばらく見ていたら、
日本列島が見えて、本州をどんどん南下して行く。
私は地理に弱いので、
このまま見ててもどこに行ってるのか分からないよなあと思い、
真田公ゆかりの地はどこなのか、ググることにした。
お名前を入力していたら、『真田幸村 鹿児島』と出てきた。
何ィ!?と思って調べたら、
なんと、頴娃(えい)町の雪丸という地区に伝説があり、
幸村公のお墓もあるらしい。
知らなかった〜〜〜〜!
これは是非とも行ってみよう!


しばらくすると、わたしの部屋に誰かが入ってきた。
黒いオオカミ1匹と、ヒゲ面の赤っぽい甲冑を着た武士
外にはたくさんのオオカミがいる。

「真田さんですか?」
はい
「幸村さんですか?」(昌幸さんの可能性もあると思い一応確認)
そうです
「鹿児島にお墓があると知りませんでした!お参りさせていただきますね」
とお伝えした。



翌日。
仕事終わりにでもお墓に行ってみようかなと思っていたら、
天気の関係で午前中で仕事が切り上げとなった。

ちょうどよかった!
「幸村公、今から行きますよ〜」と声をかけて、
お墓へ向かうことにした。


Googleマップ先生に案内をお願いしたら、
なんにもない道路の真ん中で、

目的地に、到着しました

と言われてしまった・・・。
Googleマップせんせ〜〜〜〜〜〜ぇ!!!!

他の情報から辿っていくつも検索してみたが、
うまく場所が出てこない。

どうしよう困ったなあ・・・と思いながら少し車を走らせていると、
道路の脇で、花に水をやっているおばあさんを発見。

「すみません、真田幸村さんのお墓に行きたいんですが」
と声をかけたら、
わたしが連れてってあげようか。後ろついてきな
とおっしゃるではありませんか!!
い、いいんですか〜〜?!



無事にお墓の駐車場に到着したのでおばあさんにお礼を言ったら、
いや、お墓まで案内するよ
と言って車を降りてきて下さった。
「ええ?!いいんですか?!」
と言うと、
「いいのいいの。
いつもね、ここらの花をわたしが面倒見てるんだけどね、
お墓に来た人を案内することもあるんだよ。
しかし、ここに来てくれた人は久しぶりだあ。」
と歩き出す。

なんて素敵で元気な方!!
お名前を伺うと“ゆりこ”さんだと教えてくれた。


お墓まで500mほどの山道、
73歳だというゆりこさんは、ゆっくりゆっくり登る。

道の途中で「これ食べれるよ」と教えてくれ、
野苺のようなものを採って一緒に食べた。

木々を渡っていく鳥の声が、
音楽ホールにいるんじゃないかと錯覚してしまうほど、
美しく、よく響いている不思議な場所だった。

清々しい場所。

すると突然
では、歌をきいてください
と、歌を歌い出したゆりこさん。
明るく優しいメロディーの歌だった。

「この歌、なんていう歌ですか?私も覚えたいです」
と歌い終わったゆりこさんに話しかけると、
わたしが作ったんだよ
曲は知り合いが付けてくれた。
この歌ね、何にも考えずに作れたの。
テレビ番組で歌ったこともあるよ」
と言う。
ゆりこさん、愛ががすごい!!

幸村さんて、赤い甲冑がシンボルだったのかな??

そしてついに、お墓に到着。
とても心地よい澄んだ空気。
お墓の上に小石がたくさん乗っかっている。
「この小石はね、お賽銭の代わりに乗っけられていったものだよ」
とゆりこさんが教えてくれた。

いい感じに苔むしてる。


帰り道、
わたしが北海道出身なこと、
ゆりこさんは昭和新山(わたしの地元)に来たことがあること、
メダカや植物の世話をするのが楽しみなことなど、
会話が弾んだ。

「そうめん流しはやったかい?」
とゆりこさん。
地元で有名な、流しそうめんのこと。
「まだです、一人で行っても大丈夫ですかね?」
というと
「ん〜まあ友達と一緒に行った方がいいね。
わたしが友達になってあげるよ。
一緒にそうめん流し行こう」
と言ってくれた。
人生の大先輩のお友達ができた

山を下ってゆりこさんのお家で、オレンジジュースをご馳走になった。
お庭の、百歳だという柿の木が美しかった。

いい木だ〜〜

この一連の流れ、幸村公の仕業かな、と思った。

幸村公に話しかけると、さっきのお墓に座っていた。
「ゆりこさんに会わせてくださってありがとうございます」
と言うと、
ゆりこ殿は、本当に純粋な心でこの場所を思ってくれているので、
紹介したかったのです

と教えてくれた。

お陰様で、すてきなお墓参りとなりました。
幸村公、ゆりこさん、ありがとうございます。



最後に、ゆりこさんの作った歌の歌詞をお届けします。
(ゆりこさんのお家で歌詞をもらいました)


ゆきまる物語

むかしむかしの おはなしよ
いくさをのがれて 幸村が 
遠い国から やってきた 
秀頼助けて やってきた
*エイ エイ エイホ〜 エイ エイ エイホ〜 
エイ エイ エイホ〜ホホホホホホ〜

遠くにそびえる 薩摩富士 
すそのにひろがる うなばらを 
ながめて幸村 気にいった 
この地に住もうと 決めたとさ
*くりかえし

村人あつめて いいました 
わたしの名前の 幸村を 
雪丸にかえて 残しましょう 
みんなの幸せ 祈ります 
*くりかえし

時は流れて 雪丸の 
山ふところに ねむってる 
幸村様に 見守られ 
幸せな村は 続いてく 
*くりかえし × 二回


頴娃町のえいと、歌詞のエイがかかってるのがお茶目だなと思います。

雪丸地区にお越しの際は、
ぜひ幸村公に会いに行ってみてください!
もし、ゆりこさんと会えたら、さらにラッキーです♡



今日もおやっとさあでした。
また次回。


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