米国PhD学生に必要なクレカ関連情報

半年ぶりです。
長期休みごとに記事を書くことにも慣れてきて、これで4本目です。
いつも読んでくださる方はありがとうございます。

バークレーでの2年目の前半が終わりました。
1年目が一番忙しいと思っていたものの、2年目の方が圧倒的に忙しく、目が回る毎日でしたがなんとか乗り切りました。
今回は、アメリカでのクレジットカード周りについてまとめようと思っているのですが、昨年末から個人的にかなり時間をかけて調べたものなので、書く前から大作になる予感がしています笑
自分の調べた限り、網羅的にまとめられたものは少ないようなので、かなり狭い層向けではありますが、お役に立てれば幸いです。


はじめに

2022年の夏からカリフォルニア大学バークレー校の経済学PhDコースに入学したものです。行動経済学や応用ミクロ経済学に関心があります。
出願準備や渡米準備などの真面目な記事は、経済セミナー様に掲載させていただいた、社会人の米国経済学Ph.D.受験記〜出願準備編〜社会人の米国経済学Ph.D.受験記〜出願後・渡米準備編〜がありますので、そちらをご覧ください。
なお、すべての記事はあくまで個人の意見であり、所属機関等の代表的意見ではないことにご留意ください。

この記事を書くきっかけ

アメリカ生活が半年ほどたった2023年頭頃に、渡米直後に作成したクレジットカード類を一新しようかと考えて色々調べていたところ、どのサイトも「マイルが貯まりやすいからこれがおすすめ!」だったり「ヒルトンで使えるからこれ一択!」などというサイトばかりで、マイルやヒルトンなどと無縁の生活をしてきた私にとっては何が何だかわかりませんでした。

(余談ですが、マイルとかヒルトンとかって皆さんどこで学ぶものなのでしょうか。義務教育で習うわけではないのに、詳しい人多すぎませんか?)

ということで、せっかくアメリカに来て、日本と往復することも増えたのでいい機会だと思い、マイルなりも含め調べ始めたところ、網羅的にまとまっているサイトはあまりなく、どこもマイルの仕組みを知っている前提に話を進めていたり、とりあえずヒルトンと言っとけばいいだろみたいなサイトが多く、かなりイラッと来たので、自分と同じようにイラつく人を1人でも減らすために、まとめることを決意しました笑
なので、ヒルトンホテル様にはなんの恨みもありませんが、以下ではヒルトンホテルに泊まることに興味があまりない前提で話を進めます。

また、以下では、メインはどのクレジットカードがおすすめかという話になりますが、航空アライアンスだったり、日本では馴染みのないSaving/Checking Accountなど、関連する知っておいた方が良いであろうことにも適宜触れていこうと思います。

なぜ日本のクレカを使わないの?

まず第一に「なんでアメリカで日本のクレジットカードを使わないの?」という質問が出てくると思います。私もそう思っていました。
日本で普段利用しているクレジットカードやデビットカードを海外でそのまま利用すると、日本で利用する場合と比べて、主に①為替レート、②海外事務手数料という点で異なります。

①為替レート:普段利用しているクレジットカードやデビットカードは基本的に日本円の口座に紐づいているので、海外通貨で支払いをした際に日本円に戻す必要が出てきます。その際には為替レートを用いて計算するため、ドル円レートによっては損をすることがあります。

②海外事務手数料:海外でのクレジットカードを利用する際には通常1~2%程度の追加的な事務手数料を支払う必要があるので、この部分は損になってしまいます。

上記をふまえると、確かに日本のクレジットカードを利用すると損をすることがわかりますが、「でも日本ってポイント大国でしょ?クレジットカードの特典を考えたら日本のものを使った方がいいんじゃないの?」ということも考えられます。しかし、私の知る限りは、アメリカのクレジットカードの方が特典が豪華です。なので、諦めて現地のものを作りましょう笑
というわけで、できるだけ早く現地のクレジットカード、デビットカードを取得したいわけですが、そのためには、現地の銀行口座や、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)、クレジットヒストリーなどが必要となります。
なので、以下では、各ステージに応じておすすめのものをご紹介できればと思います。とはいえ、抜け漏れもあると思うので、もしより良いものをご存知の方がいらっしゃったら是非お教えください!

渡米前にあってもいいクレカ

上に触れた通り、渡米前は現地のカードが得られないため、現地の生活が落ち着くまで日本で利用していた既存のカードを引き続き利用されている方が多いと思います。
ただ、渡米前に日本から申請できるクレジットカードもあり、米国の場合は、JAL USA CARDANA CARD U.S.A.があります。これらはドル建てなので、上記①と②の問題は避けられます。私はJAL USA CARDを申請しましたが、ここはどちらでもいいと思うので、ご自身の好きな方を申請する形で良いと思います。
とはいえ、申請の際には以下のような条件などがあって少し面倒だったり、PhD学生は基本的に入国後すぐに銀行口座を開設でき、デビットカードを発行してもらえるので、あったら便利だけどなくてもまあ困りはしない程度の認識で問題ないと思います。

JAL USA CARDの入会基準

とはいえ、米国に長く滞在するPhD学生は、クレジットカードを作成しておくことをおすすめします。日本では、クレジットカードは支払いのため、または、ポイント獲得のために利用する場合が多いと思います。しかし米国では、クレジットカードの取引履歴などをもとにしたクレジットスコアがその個人の信頼を構築することにつながるため、クレジットカードを定期的に利用しなければ、車や家など大きい買い物を行う場合に「信頼なし」と判断されて、購入することができなくなる恐れがあります。
クレジットスコアがどう計算されるかについては、こちらの記事がわかりやすかったです。

渡米直後の判断

渡米後はすぐに現地の銀行口座を取得しに行くことになると思います。その際に、デビットカードを一緒に作成してもらえると思うので、ここで現地の決済手段を得ることになります。
では、どこの銀行に行けば良いでしょうか?
結論から言うと、渡米直後は土地にも慣れていないと思うので、近くにある有名どころの銀行に行けばいいと思います。
私の知る限り、Bank of America、CitiBank、Chaseあたりは有名で、皆さんの住むエリアの近くにあると思います。
幸運なことに、日本人は信頼されているので、基本的にPhD学生の身分があれば、上記の銀行で拒否されることはないと思います。(私の友人は国籍の関係でたらい回しにされていて、日本人というステータスはパスポート含め、とてつもなく強いんだなと思いました)
私は当時アメリカの銀行に全く詳しくなかったので、大学の近くにあったBank of America(以下、BofA)で銀行口座を開設し、デビットカードを作成。その際に、1-2ヶ月後くらいにクレジットカード作れるようになるから申請しに来るよう言われたので、それに従いBofAのクレジットカードを申請しました。
ただ、強いて言えば、Chaseで銀行口座で作るのがおすすめのようです。これは、Chaseの年会費$95のChase Sapphire Preferred® Cardがかなり人気であるのが原因で、これを獲得するために、はじめからChaseの銀行口座であったり無料のクレジットカードを利用して、早くChase Sapphire Preferred® Cardをゲットしようという背景があります。
真偽は定かではありませんが、Chaseの銀行口座を利用していたり、Chaseのクレジットカードを利用しているユーザの方が審査に通りやすいらしいです。
ただ、私は以下で紹介するクレジットカードの方がPhD学生にとっては優れていると思うので、ここでは触れません。このカードはとても人気で、検索すればいくらでも記事が出てくると思うので、興味がある方は、そちらをご参照ください。

クレカ利用歴が半年以降のおすすめ

では、ここからが実質本編です。
何かしらのクレジットカードを半年ほど使えばある程度クレジットヒストリーが溜まってくると思うので、その際にPhD学生が持っていると便利だと思われるクレジットカードを2枚紹介したいと思います。
ただ、これらはソーシャルセキュリティナンバー(SSN)を持っていないと恐らく申請できないと思われます。

1. American Express® Gold Card (2024/08/24修正)

こちらに関しては王道中の王道です。
ヒルトンなどに興味ない人向けと言っておきながら、結局どのサイトでも1位2位を争うようなカードなので、期待を裏切ってしまったなら申し訳ないです笑
とはいえ、このカードはかなり優秀だと思ったので紹介したいと思います。

基本的にクレジットカードの良し悪しを決めるのは、ポイント還元率だと思っています。例えば、日本のクレジットカードだと大体が1%還元で、2%還元であれば相当還元率が高い部類に入ると思います。
ただ、このカードは最大で4%も貯まります!(胡散臭くてすみません)
と言っても、高倍率還元のカテゴリがかなり広範囲で、さらにPhD学生の消費パターンと相性がいいです。
PhD学生の消費は主に、①スーパーでの食料品、②レストランで友人との食事、③日本への帰国や学会などでの飛行機移動だと思います。
その中でも、①と②に関してはポイントが4%つくので、家賃を除く私の出費の約75%近くは4%還元になっています。また、③に関してはポイントが3%つきます。これはかなりありがたいです。
さらにすごいのが、①に関してはアメリカのスーパーマーケットのみに適応ですが、②に関しては、世界中全てのレストランで有効です。
なので、日本帰国時のレストラン会計や、その他海外への旅行時などのレストラン会計などにも適応されます。
もちろん海外手数料は無料なので、どの国で使っても損はしません。
とはいえ、決済したときのカテゴリによって自動的に還元率が決まるので、決済したレストランが自身をレストランとカテゴライズしていないと、4%還元にならなかったりします。
アメリカ国内でそのようなことは起きたことがないですが、日本やその他海外の場合、例えば、ホテル内のレストランなどだと、決済先がホテルになってしまうことがたまにあるので、そこが玉に瑕です。
とはいえ、この還元率の高さはとても魅力的です。
ポイントの還元先は色々ありますが、PhD学生は日本に帰国することがあると思うので、今回はマイルへの変換にフォーカスしようと思います。詳しくは、後述するマイルに関する部分をご参照ください。

このカードのさらにいいところは、毎月Uber CashとDining Creditがそれぞれ$10付与されることです。
前者はUberの配車サービスかUber Eatsに利用することができ、後者はGrubhub, The Cheesecake Factory, Goldbelly, Wine.com, Milk Bar, Shake Shackで利用することができます。2024年7月の改訂により、Five GuysもDining Credit対象店に追加されました。
私の場合は、家から自転車で30分くらいのところにShake Shackがあるので、毎月ご褒美として食べに行っています。
とは言え、1ヶ月以内に利用しないといけないので、使い忘れたり、近くに対象のお店などがないなど、心配がある方はそこを割り引いてください。
一応毎月上記のサービスを利用すれば、年あたり$10 × 2 × 12 = $240の価値がありますが、個人的にはざっと半額の$120くらいだと思っています。
2024年7月の改訂で、さらに毎月$7のDunkin' Credit、Resy Restaurants系列で利用可能な$100 Credit も追加されました。
私の住んでいるバークレーエリアにはDunkin'はないので残念ですが、Resy系列はたくさんあるのでありがたいアップデートです。

ここで皆さんが一番気にしている年会費についてですが、正直高く、年会費は$325です。(2024年7月の改訂前は$250)
なのでここからは完全に個人の好みによります。参考までに、私の中では、毎月のUber CashとDining Credit$10が約半分の$120ほどの価値で、改定後のサービスの価値が$80なので、その他での利益が$125を越えればペイする計算になりますが、例えば毎月スーパーとレストランに$500使うとすると、還元率2%と比べて、毎月$10得するので、年あたり$120得するので、個人τ系にはかなり十分ペイするのかなと思いっています。友達とのご飯時に、自分のカードでまとめて払うともっとポイントが貯まります笑(とはいえ、がめついやつだと思われないように気をつけましょう)

さらに、ここは宣伝になってしまい恐縮ですが(記事書いたから許してください笑)、私からの紹介(リンク)でこのクレジットカードに申請し、最初の半年で$4000使うと、60000ポイント(約$600分)のボーナスがつきます。(2023年12月時点の情報です)これだけで、2年分の年会費が浮くので、個人的にはこのカードでかなり得しています。なので皆さん私の紹介でカードを利用してください笑
(過去Amexで入会ボーナスを得た人は再度ボーナスを得られないようなのでご注意ください)

その他にも、アメリカでしか手に入れられないピンクゴールドやホワイトゴールド色を選べるなど、特典はたくさんありますが、全て列挙するとキリがないので、気になる方はこちらのリンクなどをご参照ください。特にわかりやすかったです。
また、日本で発行できるアメックスゴールドカードと比較すると、このカードの凄さを実感できると思います。年会費はほぼ同じなのにも関わらず、特典の差が歴然です。詳しくはこちらをご参照ください。
そもそも、日本のアメックスゴールドカードはプラスチック製ですが(ビジネスカードはメタル製)、アメリカのはメタル製です。また、アメリカのカードは表にカード番号も表記されていないので、個人的には高級感もありつつスタイリッシュでお気に入りです。

参考画像

2. Apple Card

こちらはクレジットカードおすすめにあまり出てきませんが、色々な側面でとてもおすすめです。
もはやこのカードをおすすめしたいがために記事を書いていると言っても過言ではありません笑

まず、こちらは年会費無料です。もちろん海外手数料も無料です。
さらに、なんと言ってもかっこいいです笑
このカードはなんとチタン製なので、一般的なクレジットカードと比べて重量感・高級感があります。

Apple card参考画像

チタン製のクレジットカードで有名なのは、Mastercard® Titanium Cardがありますが、こちらは年会費55,000円です。もちろん特典は異なりますが、高級感のあるこのカードを無料でゲットできる時点で個人的には申請する価値があります。
ついでにこのカードはアメリカにいないと申請できません。これも個人的にそそりますね笑
上で紹介したAmex Goldもそうですが、日本で作れないカードというだけで、プレミア感があって最高ですね。

正直特典がなくても十分価値はあると思っているのですが、無料カードにしては特典も結構すごいです。
まず、NikeやApple、Uberなどの会計で3%還元になります。この辺りはそこまで利用するカテゴリではないのでそこまで魅力的ではないですが、すごいのは、Apple pay経由での支払いで還元率が2%になります。基本的にアメリカ内での買い物において、私はiPhoneのタッチ決済で支払うので、ほぼ全ての支払いがApple pay経由になります。つまり、ほぼ全ての決済が2%還元になります。
日本だと、Apple payでなく、QUICPayなどの自国の規格があるので少し異なりますが、少なくともアメリカ内では問題ありません。現在2023年末に日本に帰国していますが、日本でも多くのお店でクレジットカードのタッチ決済が普及しているので、こちらでApple payを利用できます。
iPhoneのWalletのアプリで決済情報が見られるのですが、個人的にUIがかなりわかりやすくて好きです。なので、iPhoneユーザには特におすすめです。

最後に、個人的にこれが最も素晴らしい部分ですが、Apple Cardを持っていると、AppleのSaving Accountを利用できます。
まず前提として、日本ではあまり馴染みがないと思うので、Checking AccountとSaving Accountの違いを説明します。
Checking Accountは支払い用の口座で、基本的に日本で利用している銀行口座と違いはありません。つまり利息はほぼゼロです。ただ、Saving Accountは決済には使えない代わりに利息があります。例えば、AppleのSaving Accountの利息は年率4.15%です。もちろんこれより良いSaving Accountはありますが、Appleのものもかなり高い利息です。
もちろんどのSaving Accountが最も良いかを調べるのもいいのですが、調べるのもかなり大変なので、個人的におすすめなのは、Apple cardを作るついでにAppleのSaving Accountを作ってしまうことです。
これによって、iPhoneのWalletのアプリで両方管理できるようになります。
とはいえ、Saving Accountなんて貯蓄がないと意味ないだろという意見もあると思います。ただ、個人的にここがPhD学生と親和性が高いところだと考えています。
なぜなら、多くのPhD学生は奨学金などで、まとまったお金を受け取ったりするからです。例えば、私は大学からの奨学金で半年に一度$10,000ほどまとめて受け取っています。もちろんそのお金は少しずつ使いますが、一気に使うわけではないので、私はその$10,000をまずSaving Accountに入金します。そうすると、大体毎月$35の利息がもらえます。入金しておくだけで毎月5,000円近くのお小遣いがもらえるならアリだと思いませんか?

ただ一つ文句があるとすれば、本人確認のために、カスタマーセンタに電話をして色々質問に答えないとChecking Accountと連携できないのが面倒でした。
それさえ越えてしまえば、AppleのSaving Accountから決済用のChecking Accountにお金を移動するのも簡単なので、今はかなり快適です。

1つ目とは違い、Apple Cardは私の紹介リンクを使っても私は何も得をしないのですが、2023年12月時点ではこちらから申請をすると、$75のキャッシュバックがあるようです。是非ご活用ください!

3. その他

という形で私は上記2枚のクレジットカードと、渡米時に作ったBofAのクレジットカードとJAL USA CARDを所持しています。(利用の大半はAmexとApple card)
Apple CardがMasterCardブランド、BofAとJALがVisaブランドなので、基本的にこの4枚があれば、決済ができないなんてことは起きません。
とはいえ、この記事を書くにあたって色々調べていたところ、私は利用していませんが、他にもおすすめできるクレジットカードはいくつかあったので、ここで軽く触れようと思います。

1つ目は、上でも紹介したChase Sapphire Preferred® Cardです。こちらはアメリカのおすすめクレジットカードランキングで常に上位にランクインしているカードです。私はAmexのGold Cardを選びましたが、代わりにこちらを持っている人もたくさんいらっしゃると思います。

2つ目は、2021年末にCapital oneから登場したVenture Xというのものです。最近出てきたものなのですが、旅行にたくさん行く方にはかなりおすすめなんじゃないかと思います。詳しくは、こちらのリンクがわかりやすくておすすめです。

また良いものを見つけたら更新しますが、抜け漏れもありますので、ぜひ皆様のおすすめもご教示ください。

マイル

上ではおすすめのクレジットカードについて話してきましたが、今回はヒルトンなどのホテルへのポイント変換を考えていないので、主なポイントの変換先は航空券などに利用できるマイルとなります。もちろんAmazonなどその他の変換先もあるのですが、この辺りは変換率が悪いので、今回は対象外とします。
では、溜まったポイントをマイルに変換するわけですが、そもそもマイルって難しくないですか?例えば、上で紹介したAmerican Express® Gold CardはANAのマイルには変換できますが、JALのマイルには変換できないので、もしJALにしか乗りたくないのであれば、American Express® Gold Cardはあまりいい選択ではないかもしれません。
なので、ここではクレジットカードを選ぶ上で必要なマイルの知識について少し説明をしようと思います。

まずマイルを知るにはアライアンス(航空会社連合)を理解せねばなりません。この世にはスターアライアンススカイチームワンワールドという3つの大きいアライアンスがあります。
各アライアンスには10-30の加盟航空会社があり、JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスに所属しています。
各航空会社においてお得意様番号を発行しておくと、その航空会社を利用した際にマイルを獲得できます。その際に、同じアライアンス内であれば、異なる航空会社のマイルに変換することもできます。例えば、アラスカ航空とJALはどちらもワンワールドに所属していますが、アラスカ航空の航空券を買う際に、JALのお得意様番号を記入すると、アラスカ航空のマイルではなく、JALのマイルを代わりに受け取ることができます。

色々な航空会社のマイルを集めるのはあまりいい手ではないので、特にJALとANAで好みがなければ、個人的にはJALとANA両方のお得意様番号を作って(各社HP参照)、それらと同じアライアンスの飛行機に乗る際にはJALまたはANAのマイルとして受け取るのが楽だと思います。
もちろん、JALやANA以外の航空会社のマイルの方が使い勝手が良かったりすることはありますが、基本的に米国PhD学生は日本とアメリカをそれなりに往復すると思うので、JALとANAのマイルに変えておくのが無難かと思われます。
もし、JALとANAではっきりと好みがあったり、どちらかに絞りたい方は、JALとANA以外だとどの航空会社をよく利用する可能性があって、それがJAL/ANAどちらと同じアライアンスに属しているか、なども加味した上でそれらとポイント変換をできるクレジットカードを選ぶ必要が出てきます。

特典航空券

ここまでで、クレジットカード利用時や、航空会社利用時にマイルを貯められることがわかりましたが、では、どうやってマイルを使うのでしょうか。
JALやANAのWebページを見ると、様々な変換先があると思いますが、今回は飛行機に利用するケースを考えます。
マイルは特典航空券というものに変換して利用することができます。基本的に特典航空券は、一般的な航空券より安いので、実質1マイル1円以上の変換率で使える可能性が高いです。
特典航空券は国内・国際線用の2つがあるので、お得に旅行したり、日米の移動の際にも利用できます。
とはいえ、特定航空券も時期や距離に応じて値段が上下したり、マイル+現金で購入するケースもあるので、用途についてはご自分でお確かめください。
マイルで旅行にたくさん行っている人はこれを使っているというわけです。

JAL/ANA?格安航空?

最後に総集編です。
私は今までの人生でJALやANAに乗ったことはほとんどなく、毎回LCCなどの格安航空券を購入していました。
理由はLCCの方が安いからです。多少乗り心地などが悪くとも、JALやANAは航空券が高いので避けてきました。
例えば、最近ZIPAIRというJALのLCCが日本からロサンゼルスやサンフランシスコを運行するようになったのですが、日本とアメリカの往復は毎回ZIPAIRを利用しています。(ZIPAIR本当にありがとう)
ただ、JALやANAで航空券を購入すると、クレジットカード利用分以外にも、移動距離などに応じてマイルを獲得できることが分かりました。それらを特典航空券に変換し、お得に飛行機に乗れるようになることも分かりました。
では、JALやANAで一時的に高い航空券を購入し、マイルを貯めるのと、マイルがつかないLCCの格安航空券などを利用するのはどちらがお得なのでしょうか。
果たしてここまで考えて飛行機のチケットを買う必要があるのかは甚だ疑問ですが、LCCよりも、総合的にはJALやANAの方が安く快適なフライトを楽しめる可能性があるので、一考に値するのではないかと思っています。

おわりに

恐らく10,000字ほどたらたら書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
この辺りの知識が当たり前のものなのか私は全く分かりませんが、少なくとも私は知らなかったので、誰かの役に立てば嬉しく思います。
もしこの記事をきっかけにクレジットカード周りを見直す方がいらっしゃいましたら、是非American Express® Gold Cardを私の紹介リンクから申請し、半年でたくさん使って一緒にポイントを分け合いましょう笑

次回はバークレーの2年目が終わるので、フィールドコース周りについてでも記事を書こうかなと思います。
では、皆様良いお年を!








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