デザイナーになるために学ぶ所とは?

さてデザイナーは免許制でなくいつでも誰でもが名のれる職業です。
ですがデザイナーとして作業(物創り)をするためには知識と技能が必要です。

「デザインの勉強ってどうすればいいの?」
「なにからはじめればいいの?」

一番最初にぶち当たる問題。
何も知らないスタート地点
なにを勉強すればいいのか?どういう勉強方法があるかもわからない。

そんな中でこうすればいいのかな?と思いつくよくある勉強法
そんな"よくある勉強方法"のメリット・デメリットを見ていきましょう。

とりあえずの線引きとして中等教育(高等学校同程度教育)まで終わっていると仮定して進めていきます。

1.独学

自分で"やりたい"と思ったときがスタート
とりあえずやってみよう。やって覚えよう自分の空いた時間で好きな感じにやってみよう。
反面、勉強として学習していないので必要な基礎がしっかり入ってきているかは不明?後で「そんな事も知らないの?」って言われてしまうかもしれません。

難しいことでも自分が"知りたい"事は結構簡単に覚えることが出来ます。
自分が"面倒くさいな"と思ったことはなかなか覚えることが出来ません。
その上、どれを覚えようかは自分が決めれます。
となるとどこか偏った知識になってしまいがちです。

メリット:自分のやりたいことを伸ばしていける。自分のペースで進める。やり方によってはコストを最小限に抑えることができる。
デメリット:自分のやりたくない部分に目が行かない。自分の知らない業界の常識が残り続けるかもしれない。二度手間三度手間になるとコストがかかる

2.専門学校


中等教育後教育機関。文化・教養の専門課程を持つ専修学校。中等教育(高校)までで習わない専門職向けの知識を学ぶ場所。つまりデザイナーとして働くための基礎を学ぶ場所。期間は2年(専門士)または4年(高度専門士)
あくまでも就職を目指すための機関なので好きなことを伸ばすというより業界知識の基礎をやり続ける。
就職を目指すので独立、フリーランスを目指すにはあまりいい顔をしないところが多いです。

一昔前までは"大学に行けなかったけど高卒では…と世間体を気にした親"が無理やり入れてた時代もあったけど現在は職業人教育の場として開校されている。

学校自体によって差異はあるが基本的に"カリキュラム"が決められておりそれに沿った授業を受けることになる。
また、卒業にあたっては必要授業時間数があるので学びたいものだけ学ぶとはいかない。
卒業するとデザイン(ここでは広告分野)では文化・教養課程の"専門士"の称号が付与される。称号自体は持っているからどうかなるというものでは有りませんが就職活動においては短期大学卒業(準学士)に相当することとなっています。

学校なので授業料がかかります。専門学校は大体が私学です。各校独自の免除制度がある場合がありますが公立高校のように国が減免する事はありません。
都道府県知事認可校などでは日本学生支援機構の奨学金を使うことが出来ますが、認可外校ではそれを得ることが出来ません。一応、学校名の中に"専門学校"と名乗っていることで見分けることが出来ます。

メリット:基礎学習をしっかりしておけば就職後の現場での違いにある程度対応できる。業界については知識がある
デメリット:基礎を理解している場合その部分が二度手間になる。卒業まで時間がかかる。教育カリキュラムの都合上どうしても最新技術には疎い。

3.美術系大学

高等教育機関としてその分野の内容を修めようと通う場所。働くための技術というよりその"分野"を極めることを目的とすることが多い。
期間は2年(準学士)または4年(学士)もっと極めたいと思えば院生、教授付きと相当長い間いれる。
どちらかといえばアート寄り。高名なアーティストを輩出しているところは卒業者というだけである程度の力になる。が本人の力とは限らない。
極めた分野や学部によっては校内起業やベンチャー起業として起業することもある。

メリット:ネームバリューNo.1。高名なアーティストに師事することができるかも?教授によっては講義だけでなく実践の場を与えられる時もある。
デメリット:入学に学力が必要。学費もNo.1。4年間(大学)という時間がかかるためモチベーションロストの危険性もある。

4.ネットワークレッスン

インターネットを介して自宅学習する方法。(1)と(2)を混ぜ合わせた用な感じでメリット・デメリットともに両方を受け継いでいる。

一昔前まではAdobeのアカデミックバージョンを得るためだけに存在してる所もあったが最近ではデザイン事務所などが参入し業界人の底上げ担っている。

メリット:独学のように"自分の好きなこと"で進めていきやすい。学校のように"カリキュラム"があり知識の漏れが少ない。
デザイン制作企業が運営しているところでは現場の最新技術等を得ることも出来る。
デメリット:専門性が高く自分のやりたいことが曖昧だとどこを受講すれば良いのかがわかりにくい。カリキュラムがあるとはいえ自宅学習なのでサボりぐせがあると大変。学校のようにカリキュラムの監査がないので質の保証はない。

総括

色々とあるけど結局どれが良いんだよって感じですが自身の目標、年齢、人生計画などを考えてから選択することをおすすめします。

高校を卒業・卒業見込みで"デザイナーっていいかも?" であれば専門学校がおすすめ。分野がまだ決まっていなくても振り幅広く勉強できます。
反対に、独学やネットレッスンでは業界基礎知識や面白くない部分を知らないまま学んだ気になってしまうかもしれません。

一旦社会人を経験しデザイナーに転職したい であればネットワークレッスンなどがおすすめです。ある程度の社会人知識はすでにあり、できるだけ短期間で学びたいときに学校では長すぎる、学費がかかりすぎるということも

デザインの世界で有名になってやる であれば美術系大学がオススメです。
学費や入学時の学力は必要ですが無名時における大学の後ろ看板は大きいです。卒業したあとにそのデカさを痛感することになると思いますがそれまでになんとか出来ると意気しているのであれば

どの状態でも言えることですが独学単体は避けたほうが良いです。
人間どうしても自分には甘く好きなことだけ学んだつもりで終わってしまう方が多いのです。
独学は現在すでに働いているor専門学校や大学等ですでに学んでいるの状態のときに併用して学ぶようにしましょう

余談

余談ですが現在のデザイナーとして就職活動をすると決まって出て着る言葉が「実務経験3年以上」です。
これはある種の呪文です。そんなに強く気にしなくても良いのです。その辺はおいおいと解説するとして…

もちろん意味のない言葉ではないので無視していいというわけではありません。気にしなくても良いってだけです。

大学にしろ専門学校にしろレッスンにしろ卒業・修了したら就職活動です。
ここでその呪文が出てきますがこの呪文に打ち勝つためには
専門学校>美術系大学>レッスン>独学
です。専門学校はそういう所に就職するためにある学校です強くて当たり前です。弱かったらやっていけません。

そういうところも含めて進学先を決めましょう。

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