![点心_3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8456488/rectangle_large_type_2_4f98067c8d3153ca6eb3754621235c8a.jpg?width=800)
点心 at中目黒
中目黒駅に降り立つ。
正面改札から出て、山手通りを左に歩いて、徒歩5分。
點心飲茶酒館 祥門(てんしんやむちゃしゅかん しょうもん)は通りに面してある。
点心というのは、中華料理の軽食の総称であるらしい。
頼んだのは、鶏白湯肉麺と台湾小籠包のランチセット(税抜 926円)。
ここにジャスミン茶とデザートに杏仁豆腐がついてくる。
まず、鶏白湯肉麺をいただく。
麺は細目で、濃厚でとろみのある白湯スープが絶品。
そして、楽しみにしていた小籠包をレンゲにとる。
おいしい小籠包を食べたいというのが、今回のテーマだったのだ。
レンゲの中で、小籠包の柔らかい生地を箸でつつくと、肉汁がジュワッとあふれ出す。旨みの詰まったスープがレンゲに注がれる。
あの汁があふれ出す瞬間は、なんとも食欲をそそられる。
スープをすすり、すかさず千切りされたしょうがを添え、黒酢を垂らし、一口でパクリ。
思わず口元がほころんでしまう。
おいしいものに言葉はいらないのだ。食べた後に自然と笑顔になる、それが答えである。
小籠包という食べ物をこの世に生んでくれた人、ありがとう。
食事を終え、中目黒川沿いを渋谷方面に向かう。
カラフルな自転車を颯爽と漕ぐ人たち。これでもかというくらいオープンなガラス張りのお店。
そのおしゃれさに圧倒されながら、西郷山公園という場所を見つけ、坂を登る。毎週、大河ドラマ「西郷どん」を見ている身としては、寄らなくては。
目黒川から道を一本入ると、そこは閑静な住宅街。とても静かで、上品な雰囲気が漂う。自然とひそひそ声になってしまう。
公園の入り口から、長い階段を上ると、ちょっとした広場になっていて、中目黒の街が見渡せる。ベンチや芝生で休んでいる人たちも、おしゃれに見えるのは中目黒パワーのなせる業か。
人も少なく、みな思い思いに語らい、太陽のあたたかさに身をゆだねている。とてもいい場所。
この地には、昔、西郷従道(西郷隆盛の弟)の邸宅があったらしく、近所の人たちが親しみをこめて「西郷山」と呼んでいたことから、「西郷山公園」と名付けられたとのこと。
そのまま代官山の蔦屋に行き、近くにあった「重要文化財旧朝倉家住宅」に寄る。木造二階建ての住宅で、東京中心部に残り、大正期に建てられた和風住宅としてはかなり貴重なものであるらしい。回遊式の庭園も広くて、立派。
建物のなかに入ると、ほんとうに静かで、街の喧騒は聞こえず。ここちよい風が時折、建物の中を抜ける。
目の前に緑がある景色は、やっぱりいいなと再確認。
中華料理に舌鼓を打ち、西郷山公園で癒され、旧朝倉家住宅で日本文化に触れる。
そんな一日。
Twitter:@hijikatakata21
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