![vanzan_ナスとトマト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/12294463/rectangle_large_type_2_cecf6460a53d599a320a6717d86f35f5.jpeg?width=800)
パスタを食べに、新宿へ。
新宿にやってくるのは久しぶりだ。
寄せては返す人の波に、東京だなという思いを新たにする。
ゴジラのお出迎え。
駅から歩いて、徒歩5分。
「Italian kitchen VANSAN」に着いた。
ここは生パスタのお店で、なんでもシラスと生ハム乗せ放題が売りらしい。
友達は、釜揚げシラスのペペロンチーノを、ぼくはモッツァレラと揚げナスのトマトパスタを頼んだ。
ナスとトマトとチーズの組み合わせに間違いはない。パスタはモチモチとして弾力があった。
こちらは友達が頼んだ、釜揚げシラスのペペロンチーノ。
店員さんがボールにたっぷりと入ったシラスを「ストップ!」と言われるまでのっけてくれる。
隣のテーブルのサラリーマンは、パスタが見えなくなるまでシラスをのせていた。
都庁の展望台に行こうとしたが、あいにくの休みで、前日に見つけた「NTTインターコミュニケーション・センター」に向かう。
新宿から初台の方に徒歩で向かったのだが、結構遠かった(初台が最寄り駅です)
入場料は無料で、主にテクノロジーを取り入れた、現代アーティストの作品が展示されている。
例えば、こちらの作品。
「10円の移動日記」岡ともみ、渡邊淳司
通話相手からの距離や時間帯によって、通話時間の長さがかわることを体感できるインタラクティブアート。
公衆電話が一定の間隔で鳴るのだが、受話器を取ると、「○○からかけています。初台から何キロの場所で通話時間は○○秒です。ここには○○の用事で来ています」という人の声が流れる。
受話器を取るごとに、相手の場所は変わる。三鷹とか東青梅とか。
場所や時間帯で、10円あたりで話せる時間は、最大77.5秒から最短8秒。同じ10円でもこんなにも差がある。10円という制約が、お互いの距離や電話した時間帯を意識させる。
というのがこの作品の見どころ。
ほかにも受動的に見るだけでなく、体験できる能動的なアートがたくさんあった。
何もみえない暗闇で音だけを聴く部屋や、自分の動きに合わせて光の粒が動き出す空間、○×ゲームをコンピューターと対戦できる作品など。
参加性が高いので、かなり面白い展示だった。
ふたたび新宿に戻り、小田急エース南館にある「カフェ アマティ」に入店。
隣に座っていた老紳士が、手慣れた感じでブレンドとトーストを頼み、一息ついて店をあとにする姿がなんとも粋だった。
カフェオレを飲みながら、さきほどの展示のチラシを見返すと、副題が「別の見方で(Alternativ Viwes)」となっていた。テーマについて、引用すると
世界を捉える別の視点がこれまでも私たちの考え方を更新してきたように、世界を、あるいは技術を、別のやり方でとらえ返すことや、メディアを通じた別のものの見方を提示することをテーマにしています。
自分のなかにはない、想定外、予想外の視点に出会うことが、この展示のテーマらしい。
作品を通じて、別のものの見方を知ると、固くなっていた頭のなかをかき回してくれるようで、とてもここちよい。新たな考えや視点が入ってくると、なにかを考えるきっかけにもなるし、気持ちも高揚させてくれる。
なんだか無性になにかを作りたくなった日だった。
自分がおもしろいと思う感性や美意識を殺さずに、突き抜けた先には「なにか」あるのだろうか。
どうなるかわからないけど、それを信じてみたい気がした。
最後まで、読んでくださってありがとうございます!