7月に読んだ本、簡単なまとめ。

1、ピンヒールははかない 佐久間裕美子

自分的には、参考になることが多いエッセイだった。恐怖心や自信、幸せについてなど。特に印象に残ったのは、幸せは継続的な状態ではなくて、瞬間的なものかもという箇所。継続的な幸せとは幻想で、本当の幸せは、なにかいいことがあったとき、おいしいものを食べたとき、美しいものに感動したときなどに、瞬間的に湧き上がるもの。だから当然、ハッピーな状態には終わりが来る。けど、またあらたなものに触れてハッピーになる。幸福とは、その繰り返し。あと思ったのは、お互いが助けあう関係性はなによりの財産。

2、使いみちのない風景 村上春樹

ものすごく感想を書くことに困ったのだけど、とても面白かった。なんだか気になるなという状態が、読み終わった後に長めに続く感じ。答えのない問題を解いている感じとでもいえばいいか。この表現があっているのかもわからない。とにかく、この本が醸し出す、遅く起きた土曜の朝みたいな気だるい雰囲気はとても良い。やっぱり、なんだか的を得ない。

3、人間をお休みしてヤギになってみた結果 トーマス・トウェイツ

よくこんなことを考えて、それをよく実行に移すよなと感心する。そして、なんやかんや最後までやり遂げてしまう。うん。見習いたい。詳しい感想は下に書きました。

4、眩 朝井まかて

上達するためには、書き続けるしかない。極めるには、うまいものを書こうという欲を振り切って挑むことしかないんだなと、しみじみ。

「だが、たとえ三流の玄人でも、一流の素人にまさる。なぜだかわかるか。こうして恥をしのぶからだ。己が満足できねぇもんでも、歯ぁ喰いしばって世間の目に晒す。やっちまったもんをつべこべ悔いる暇があったら、次の仕事に掛かりやがれ」

この言葉にガツンと来た。

5、自信のない部屋へようこそ 雨宮まみ

このエッセイを読んでから、部屋を居心地の良い空間に改造中。自分がいいと思ったものに囲まれる生活に向けて模索中。感想兼日記は下に書きました。

6、女王様の夜食カフェ 古内一絵

前作の『マカン・マラン』もそうだけど、この本も読んでいると「ひとりじゃないんだよな~」とあたたかい毛布に包まれたような気持ちになる。孤独ではないというか。どんなダメダメな自分でも肯定してくれる優しさに溢れている。下にあるのは、前作『マカン・マラン』を読んだ感想です。


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