ピザ at原宿
来るの何年振りだろうと、思いながら電車に揺られ、明治神宮前駅で降りた。
容赦ない日差しは、相変わらず。
7月の異常な暑さは、8月になってさらにパワーアップ。数歩歩くたびに、「暑い、暑い」とついつい口に出してしまう。
ぼくらの今回の目的はピザ。
表通りから路地に入り、いわゆる「裏原」と言われる通りをゆく。すれ違う人の顔がとてもしんどそう。
お店まで歩いている途中、アパレルらしきお店の前にいた、2人の男性のうち1人が「悪いことはできねぇよ。今の時代」とまずまず人通りもあるなか、結構響く声で言っていた。
彼らになにがあったのか知らないけど、悪いことが許された時代というのはかつてあったのだろうか、とぼんやり思った。
目的の「PIZZERIA SPONTINI」は、カスケード原宿という飲食店が7軒入っている施設の2Fにあった。
レジで早速、マルゲリータ(ドリンクセットで800円)を頼む。
焼き釜でピザを焼いているところが目の前で見られる。それにしても1ピースがかなりデカい。
チーズの香ばしい匂いが食欲をそそる。
厚さは3センチくらい。底の生地の部分はカリッとしていて、中はフワッフワッ。
ピザをフォークとナイフで食べるという新体験。
1ピースで十分、おなかは満たせる。満足、満足。
そのあと、竹下通りにも久しぶりに行ったのだけど、知らないお店も結構あり、様変わりしたなぁという印象。
これは変な感想だが、それでも竹下通りは変わらないなと思った。あの雑多な感じというか、湿度が上がる感じというか。
暑さプラス歩くことに疲れて、カフェを探すがどこも満席。考えることはみんな同じだ。
苦肉の策として、HONNDAのディーラー付属のカフェに行くことに。バイクや車が展示されているスペースの隅にひっそりとある。
値段も良心的だし、意外と落ち着く感じでよかった。
冷房の効く室内で疲れた体を休めていると、中央にあるステージで、「ASIMO」のデモンストレーションが始まった。
ASIMOを生で初めて見たのだけど、なんだかかわいい。そして、技術の進歩は凄まじい。いつの日か実用化される時代が来るのだろうか。
(走っている。走り方はブサイク。時速7キロ。)
(興奮して、写真をかなり撮ってしまった)
時間が経てば、変化は訪れる。
ぼくが原宿に行ったときにはなかったピザ屋があり、竹下通りを彩るお店のラインナップは変わり、すぐれたテクノロジーが日常を変える未来はすぐそこまで来ている。
何年か前にはなかったものが、今はある。
今はないものが、未来には存在しうる。
生きていると、その変化をこの目で目撃することができるんだなぁと、しみじみとしてしまった。
ある夏の日。
Twitter:@hijikatakata21
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