欧風カレーを食べに、六本木へ。
9月の最終日。平日。世間では、増税前最後の日。
六本木に行ってきた。
明日から、消費税が8%から10%になるからというわけではなく、雨が降らなそうなので、この日になった。
乃木坂駅から、狭い路地やトンネルを抜けて、六本木方面に歩いていく。夏がまた戻って来たような気候だった。
六本木を歩いたことが、そんなにないので、キョロキョロしてしまう。六本木ヒルズをあらためて見上げた。やはりデカい。街を行く人が洗練されて見える。
そうこうしているうちに、「フィヨルド」についた。
見た目は、昔ながらの喫茶店という感じ。重めのドアを開けると、カランコロンと鈴の音が鳴った。
店内は、言い方があっているかどうかわからないが、洋館のような落ち着いた趣き。ビロードのソファーに、大理石っぽいテーブル。淡い照明。
注文したのは、チキンカレー(1000円)
大きいお皿に、サラダ、ゆで卵、欧風のチキンカレー。
ご飯は粒ひとつひとつがしっかりしていて、ルーは辛すぎず。チキンは柔らかくて、大きく切られた玉ねぎがいい味を出している。
お皿に、スプーンやフォークがあたる「カチカチ」という音が、幾重にも重なる。
隣にいた人が頼んでいたオムライスも、おいしそうだった。
店をあとにすると、「桜坂」に向かった。
秋なので、もちろん桜は咲いていなかったけど、頭のなかで春の姿を想像する。一本裏に入っただけで、とても静かで、閑静な通りだった。
それから「毛利庭園」に行き、ミッドタウンの近くにある「FUJIFILM SQUARE」に寄った。
無料で見れる写真展や、カメラの歴史が学べるコーナーがある。歴代の写ルンですが並んだショーケースには懐かしさを覚えた。
檜町公園は、東京ミッドタウンの東側に位置する公園だ。意外に広くて、芝生広場やちょっした遊具、池なんかもあって、まさに都会の中のオアシス。
池のちかくにあるベンチで、ぼんやりする。近くでギターをひいている人がいて、心地よいBGMに。先ほどの毛利庭園もこの檜町公園も、江戸時代は長州毛利家の屋敷が建っていたという。
六本木といったら、勝手にビルが林立するイメージだったが、ゆったりできる公園や、ベンチが多くて、いい意味で驚いた。ベンチがあれば、居場所になる。
六本木ヒルズの「ANTICO CAFFE AL AVIS(アンティコカフェ アルビス)」にて、小休憩して、乃木坂駅まで向かった。
日が暮れて、ずいぶんと涼しくなって、気持ちのいい夕方だった。
このままずっと歩いていきたい気持ちになった。
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