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ひじかたかた
2017年12月15日 18:22
キャンプに行く日が決まってから、裕翔は、ずっと有頂天だった。はやく、明日が来ないかと、ワクワクして気が気じゃなかった。のんきに空を渡っている太陽を急かしたいくらいだ。行く先は、静かな山奥にあるキャンプ場で、夜になると満点の星空が見えることで有名な場所だった。裕翔は、筋金入りの星好きだった。ただ見ているだけで、落ち着いた。幼稚園のころ、裕翔は、「星は夜が好きなんだ」と思っていた。夜に