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水の中をめぐる旅【2】ー2022年12月 石垣島③

12月29日(2022年)、潜り納めは今年も石垣島。
今日もまた、東北の日本海岸の冬模様を思わせる低い雲。

ボート上には新しいグループなどが加わり、ダイバーは総勢8人。
今日は風が北東から東へ回ったので、ポイントは石垣島の西側となりました。

◆ 1本目 大崎ハナゴイリーフ


平均水深 8.8m
最大水深 13.1m
潜水時間 57分
透明度 20m
水温 22℃

石垣島では定番の、何度も潜っているポイント。
今年夏の水温上昇の影響か、サンゴの死骸が積み重なり、荒れた印象を受けました。
サンゴが減ると、そこに群れていた魚たちも行き場を失うわけで、水中はがらんとしています。

8月に来た時、今シーズンはまだ一度も台風が来ていないとのことで、海水温の上昇を心配する声があちこちで聞かれました。その時点では、海水温は概ね30℃前後。事実、既に珊瑚の白化現象がそこかしこで見られました。

今日の水温は22℃。普段の年より少し低め。
魚影も少なく、見られたものは、タツノハトコのペア、ここに住み着いているアカククリ程度。

▲ タツノハトコPair 雌のお腹が大きい
▲ アカククリ

時期的に、そろそろコブシメが上がってきてはいまいかと期待していましたが、不発でした。

ポイント名になっている根は、いつも通りハナゴイが群れて綺麗でしたが。

▲ ハナゴイたちが群れる根

◆ 2本目 屋良部コーナー

平均水深 13.4m
最大水深 21.9m
潜水時間 42分
透明度 20m
水温 23℃

2本目は川平マンタポイントを目指すも、うねりが大きいため引き返し、石垣島の北西端にあたる屋良部岬の沖合のポイントへ。初めてのポイントです。

流れが当たっている時は大物が期待できるポイントだそうですが、この時はほぼ流れなし、大物の姿もなし。

石垣島では珍しい、のっぺりとした岩棚の上をしばし浮遊しましたが、不完全燃焼で浮上。
別グループは、バラクーダの群れに出会ったそうですが、すぐに遠ざかってしまったようです。

▲ 手持ち無沙汰だったので、棚上のセジロクマノミ

◆ 3本目 名蔵コーラルガーデン

平均水深 6.4m
最大水深 14.0m
潜水時間 49分
透明度 20m
水温 22℃

昼食後は、石垣島のど定番、名蔵コーラルガーデン。
台風直撃でもなければどんな風向きでも潜れるので、毎回一度は来ていますが、何度潜ってもそれなりに楽しいポイントです。
ここも海水温上昇の影響を受けていましたが、大崎ほどではない様子。
私が2日間の最終ダイブということを考慮頂いてか、浅場で、サンゴに群れるルリスズメダイなどを鑑賞しながら、まったりとした約50分のダイブ。

▲ サンゴに群れるルリスズメダイ
▲ ウルトラマンのようなホヤ
▲ ガイドさんが撮ってくれた私

今回はマンタに出会えず、特に2日目は不完全燃焼でしたが、自然が相手故、こういうこともあります。逆に何年か前の冬など、夏のような快晴無風、ヨナラ水道貸切状態で、マンタ4枚に会えたこともありましたし。

◆ 4本目 陸ダイブ🍺🍽️🥃

ホテルへ戻り、まずは裏手の水場で器材を洗わせて貰います。器材一式を水槽に漬け、塩抜きしている間にBCはインフレータホースを外して中まで洗い、乾燥室内に全てを干した後、今日はマッサージを予約しているので、急ぎシャワーを浴びて出かけました。

「背中がガチガチですよ」と女性のセラピストに言われながら、肩甲骨周り中心に、1時間のオイルマッサージ。気持ちよくていつも間にか熟睡。

ホテルへ戻り、今日も無料の生ビールを啜りながら写真や動画の取り込みをした後、今日もまたヴィレッジで一献。
島豆腐のニンニク炒め、マグロ唐辛子醤油、牛すじ、あと何を食べたか忘れましたが、八重泉や宮野鶴の水割りを重ねながら。

今宵、隣り合ったのは、山口から来た70代のご夫婦と娘さん。成長した娘と母の旅行はよく見かけますが、お父さんも一緒というのは珍しい。本当に仲が良さそうなご家族。娘さんはダイバー。
もう1人、Cカード講習中という一人旅の男性もいて、今日も海の話が尽きませんでした。

最後の晩なので、もう一軒、どこか初めての店に入ってみようと、以前から気になっていた、ユーグレナモールのジャズバーへ。

▼ Jazz Bar すけあくろ

半地下の隠れ家のような、カウンター6席ほどの小さな空間に柔らかな音に満ち、とても居心地の良い店です。
マスターによれば、この建物は元々スーパーだったそう。マスターは隠し扉のようなドアを開けて、カウンターがある半地下フロアからさらに一段下のライブスペースを見せて下さいました。ここも、プレイヤーと観客の距離がすごく近くて、盛り上がりそう。
隣り合った年配のご夫婦は、仙台から来たそう。私も仙台で働いていたことがあり、懐かしさもあって話が弾みました。
気がつけば23時を回っており、真っ暗になったモールと路地を抜けて、ホテルへ戻りました。

今回は天候不順で、海中も今ひとつな感じではありましたが、色々な人と出会え、楽しいひと時を過ごしました。

それでも、帰宅の日はいつも憂鬱。直行便は昼前後に出るので、最終日に何かお楽しみを入れるわけにいかず、土産を買って帰るだけ。
この時期、関西と石垣を結ぶ直行便は関空便しかないので、着陸後も長い道が控えています。
干してあった器材を取り込み、荷物をホテルに預け、ユーグレナモールで土産を買ってA&Wで早めの昼食を済ませ、足取りも重くバスに乗り込みました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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