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不思議な店構えのルーツを探訪する 【HONYA探訪 #0】

あなたは本屋に行ったら、何を買いますか?

「もちろん本です」
「なんとなく見てまわるだけの時もあるかな」
「待ち合わせの時間潰しに…」

本屋を訪れる人の理由はさまざま。

ネットでも買えるけど本屋という空間が好きという人や、実物を見て買いたいんだ!という人もいます。そんな本屋には、文房具やカレンダー、CDや服など「本じゃない商品」が置いてあることがあります。むしろ本以外のものを置いていないことのほうが少ないかもしれません。喫茶店やコンビニなど、本屋じゃないけど本が売ってる様子もよく見かけます。

ここ数年でさまざまなアイデアで営む本屋が目立つようになり、特に「ブックカフェ」はよく耳にするのではないでしょうか。複合施設として新しいカタチの本屋が生まれたり、商品の幅を広げることで、本屋をカルチャーの場として盛り上げ、出版不況を乗り越えようという動きがあるようです。

しかし、このような多様化する本屋というのは今に始まったことではありません。日本で本屋が誕生したとされる江戸時代には、本屋のかたわらで薬を売っていたり、海外雑貨を販売していた記録が残っています。

本書では、本屋で売っている他の商品や、本屋ではない場所・環境に注目しながら、各時代のさまざまな本屋をたどっていきます。本屋が誕生した江戸時代以降、当時の出来事がどのように本屋の商売に影響を与えていたのか。文化や人々の暮らしを照らし合わせながら、本屋さんの店構えのルーツを「探訪」していきます。

【 HONYA探訪 -本屋との掛け合わせで知る時代と文化 】はじめにより


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