ディズレーリとグラッドストン
世界史を本腰入れて再勉強しています。
学習記録の体で理解に苦労したことをここにまとめておこうかなと思います。
今回はイギリス、ヴィクトリア女王時代の二大政党の党首、ディズレーリとグラッドストンを比較。
両者の比較
ディズレーリ
・保守党
・スエズ運河を買収
・インド帝国樹立
・ベルリン会議に参加(ロシアの地中海進出にストップをかける)
グラッドストン
・自由党
・教育法、労働組合法を制定
・第三回選挙法改正
・アイルランド自治法案提出(否決される)
やったことをざっくりとあげるとこんなところでしょうか。
いまいち覚えきれないのでキャラに色付けして覚えていきたい
怜悧な現実主義者・ディズレーリ
名前の通りディズレーリは怜悧(利口、賢い)な現実主義者です。
イギリスの繁栄のためには帝国主義を進め、地主勢力の利益を重んじた保護貿易主義を貫くのが最善であると考えていました。
第二回選挙法改正では都市労働者の選挙権を認めているが、これは選挙に勝つための仕方ない公約で、本心では労働者への選挙権の拡大はしたくなかったようです。
冷静な視野で世界を広く見ているので、ロシアの南下政策も見抜き食い止めることで世界の均衡を保つ。それこそがイギリス繁栄のためだと考える現実主義者。
そんな人物。
喜びの石・理想主義者グラッドストン
名前の通り(?)幸福になれる石とか通販で買ってそうなのがグラッドストン。いや、ちょっと誇張しすぎですか。
帝国主義には反対し、植民地に自治権を認可。商工業者の利益を重んじて自由貿易主義を主張。
また、農業労働者の多いアイルランドに味方しアイルランド自治法案を2回も出すも否決されます。
まさに弱いものに寄り添う正義の味方のような思想を持っています。
内政でも大きな業績を残しています。
1870年の教育法で公立学校を増やし、1880年には初等教育を義務教育としました。
また、労働組合法を制定したのも彼の内閣でした。
労働者の票を得るための策と言えばそれまでかもしれませんが、きちんと行動して人々のためとなっているのは素晴らしい。
歴史はイメージが大事
リアリストで切れ者のディズレーリ。
理想を求め労働者の味方をしたグラッドストン。
教科書に載る彼らの功績は偉大なものであるけれども、定期テストのために詰め込むにはちと味気ない。
せっかくなので19世紀の彼らに思いを馳せて人物像を少々勝手に思い描いて覚えてみようかなと思います。
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