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2021年3月の記事一覧

【読書】『スタンフォードの自分を変える教室』【自己コントロールの研究】

【読書】『スタンフォードの自分を変える教室』【自己コントロールの研究】

 「意思力」―――「自制心」や「自己コントロール」―――を鍛えるにはどうすればいいか?
 滝に打たれることではなく、うさぎ跳びや火の玉ノックのような根性で鍛えるのではない。
 脳科学や心理学の研究結果を応用して、エクササイズのように実践して鍛える方法を教えてくれます。
 誘惑や欲求があるのは当たり前。もしこれがなかったら、人生がつまらないものになってしまいます。
 しかし、誘惑や欲求に流されてしま

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【読書】『小説 イタリア・ルネサンス1ーヴェネツィアー』【武器を交わさない戦い】

【読書】『小説 イタリア・ルネサンス1ーヴェネツィアー』【武器を交わさない戦い】

 ルネッサンス期のイタリア、ヴェネツィア。
 主人公マルコ・ダンドロは元老院議員。
 10年ぶりに再会する親友、アルヴィーゼ・グリッティは、なぜか「恥じいる乞食」に身をやつしている。
 アルヴィーゼは、私生児と言えども、ヴェネツィアの元首の子ども。しかも、コンスタンティノープルで商売に成功しているはずなのに。
 「なぜ?」と疑問に思っていたマルコは、ヴェネツィア共和国の政治の中枢、十人委員会(C・

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【読書】『十字軍物語』第三巻【「兵とは国の大事」ですよね?】

【読書】『十字軍物語』第三巻【「兵とは国の大事」ですよね?】

 『十字軍物語』第三巻は、第三次十字軍から第五次十字軍までを扱う。
 第一次十字軍は「そんな理由で始まったのか!」
 第二次十字軍が「しょぼい」結果に終わる。
 そして、第三次から第五次をつなげて考えると、
「なんでやったんだ?」
「どうして続けたんだ?」
と首をかしげてしまう。
 孫子曰く「兵とは国の大事なり」
 戦争とは、人の命がかかり、多額の費用が掛かるもの。
 利害得失を考えて、思い付きで

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