夜明けのすべて/瀬尾まいこ

読書感想文的な感じです。

瀬尾さんの小説が映画化される。
あらすじにはPMSとパニック障害の言葉。

これは気になると思い購入。
一気に読んでしまいました。

PMSについて少し調べたことはあったけれど、
同じ女性でありながら当事者ではないので
イライラしたりするらしい。くらいの知識しかありませんでした。
架空の人物だけれど実際に藤沢さんのような方もたくさんいらっしゃるわけで、
制御したいのにできない自分が毎月出てきて日常生活を妨げられる
そんな症状の実態を知りました。

そしてパニック障害
こちらは知人が経験者なので軽く話は聞いたことがありました。
しかし知人は過去として少し話してくれただけだったので、
山添くんの描写でより具体的な症状を知りました。
こんなに苦しんでいたのかな？今は本当に大丈夫なのかな？
というようなことが頭にたくさん浮かんできましたが、
余計なお世話だな…と反省しました。

私はパニック障害ではないですが、
山添くんと同じ薬を飲んでいたことがあります。
今も違う薬を飲んでいます。
昼ごはんも休みの日の過ごし方も少し似ています。
だから山添くんが今できることに目を向けて
行動し始めたとき、羨ましくなりました。
栗田金属で働いていること、藤沢さんとの関係性も羨ましい。
でもそれは自分で動いて手に入れたこと。
私も動かなきゃ。そう思わされました。

そして結局知人と話したくなり連絡を入れました。
もちろん余計なお世話は言わずに。

山添くん、断薬できるまでお互いぼちぼちやっていこうね。