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【97本目】「てぶらで生きる」読了日記

手ぶらで生きる

「てぶらで生きる」という本を読みました。ミニマリストとして精力的に活動している方だそうで、YouTubeでも見たことがあるため、著書を拝読しました。
 今の20代の方って本当にすごいと思います。
 現在35歳の中年ですが、私が20代の頃に考えていたことといえば、「素敵な人と出会い、結婚して、マイホーム持って、幸せな家庭を築くんだ」くらいのものでした。
 30前半にきてようやくお金についてようやく真剣に考え、自分は何がしたいんだろうと思いながら資産形成に励んでいる身としては、20代の著者の人生設計に対する姿勢に脱帽しました。

ミニマリスト

 以前記事にしましたが、ミニマリストという考え方があります。必要なものを最小限にして、自分にとって大切なものを大切にして生きようという考え方です。
 元々は家賃を削る目的で今の6畳一間の部屋に引っ越す際、ミニマリストという人がいると知って「より少ない生き方」「僕たちにもうモノは必要ない」という本を読むに至りました。
 結果、確かに物が少ないと、服を選ぶのに余計な時間を取られないし、ものを探して押し入れをひっくり返すようなことも減って、今はなかなか快適な生活ができています。目下のところ、部屋の場所を取っているマットレスが不要では?と思っているところです。登山用の寝袋とマットがあれば寝るには十分だろうと思うし、その装備で快適に眠れないと山三昧の生活もできないだろうという推測からです。

今の20代はすごい

 前置きが長くなりましたが、この本を読んで一番感じたのは「今の20代はすごい」ということでした。
 前述した通り、私は20代の頃には自分に必要なものとか生活に必要なお金などはあまり真剣に考えておらず、「俺のダンディズム」みたいなドラマをアマプラで見て、これ欲しいなぁとか思っていました。
 それがこの著者はこの若さで、自分に必要なものとか、生活を便利にするものとか、時間を生み出すものについて考え、60万円の貯金があればあとは人のためにお金をまわすように意識しているとのことでした。

物欲をコントロールしている

 社会人になり、独身で自由なお金が増える時期に物欲をコントロールしているのは本当にすごいと思います。
 10代でかなりの生活落差があったと書いてありましたが、この経験が生活に対する著者の冷静な視点の形成に役に立ったのではないかと思いました。
 どれほどものに溢れた生活になろうと、維持できない日がやってくることを想像することは経験しないことにはわかりづらかろうと思います。
 自分にとっての必要最小限を学生時代に知れたからこそ、若い時から生活について真剣に考えることができたのだろうと拝察しました。

お金のことも考えている

 著者は、年間の生活費が60万円だから、それ以上の貯金はせず、お金を回すようにしている、と書いていました。
 生活費の少なさもさることながら、生活費を把握し、自分にとっての必要最小限を把握していることのなんとすごいことか。
 自分と真剣に向き合ってきたからこそ、自分の生活費とも向き合い、必要最小限の貯蓄をしているのだと感じました。

まとめ

 「てぶらで生きる」という本を読んで、著者がまだ20代でこれほど真剣に自分に向き合っていることに「すごいなぁ」と感じたため記事にしました。
 自分は出遅れてしまったなぁ、とも思う一方、今この本に出会えてよかったとも思える本でした。自分にとっての快適な生活を探そうと思える素晴らしい本だと思います。
 それでは皆さま、明日も良い1日をお過ごしください。


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