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高齢者の美容医療

美容も手軽になってきているせいか、高齢の方の美容皮膚科受診が増えているなと感じます。

70代は普通にいるので全く驚かないですし、80代もちょこちょこいます😳

この前、私の中で最高齢93歳女性の方が、たった1人で杖をつきながらシミ取りにこられたので、さすがにびっくりしました💦
死ぬ時にちょっとでも綺麗でいたいと。

歩いてクリニックにこられるのもすごいですし、さらに美容皮膚科に1人で受診するのもハードル高いはず。
健康面・精神面からもこの方はまだまだ長生きできるのではと個人的に思いました☺️

高齢の方が受診された時、年齢よりも認知機能低下がどのくらいあるかがすごい大事だと私は思っています。
やっぱり美容医療では若い方よりも高齢者の方がトラブルが多くなります。

保険診療よりも美容診療の方がトラブル対策のために説明用紙や同意書はしっかり事細かに書いてあります。
もちろん口頭での説明もしますし、アフターケアについての説明用紙もあるので読んでいただければわかることも多いのですが、それでも全然理解されてなかった!なんてこともあります😥
(高齢の方は説明用紙を読んでないことも多いです。。)

シミ取りレーザーでよくあるトラブルパターン3つ!

①レーザーの場所が違っていると言われる 

シミ取りをしたときに、レーザーする部位が違っている!と怒られることがあります。

もちろんレーザー前に患者さんと確認しながらペンでマーキングし、さらに写真撮影をしていますが、それでもレーザーした場所が違うと後々言ってこられる方がいます😥


写真を見せて確認して頂くと、「あら、そうだったのね」なーんてさらっと開き直られることも笑

逆にどこの部位をレーザーしたのか忘れてる人もいます。「ここのシミが気になってしょうがないんです!」と意気込まれて来られたのに、レーザーで綺麗にとれると、「私ってどこのシミ取りましたか?」なんてこともあります🤣笑

美容医療において写真撮影は必須!!

②レーザーの経過が不安でたまらない

シミ取りレーザー後はその部位は赤みやカサブタができたり、すこしジュクジュクすることもあります。
数日から1週間でだいたい良くなります。
レーザー治療1週間後もかならず受診していただくシステムになってますが、心配で待てない方もいます。

説明用紙もお渡ししていますが、家に帰ったら不安になるのか、「レーザー部位が赤くて痛いですが大丈夫ですか?」「シミ取れてない気がします」と頻回にクリニックに電話をかけてしまう高齢の方が多いです。

心配が強い場合は、事務さんが早めの診察予約にかえて対応してますが、高齢者の場合心配な気持ちも聞いてほしいようで長電話の対応もしばしば。
カルテ見ると電話対応の記録が残されているので、事務さん大変だったんだろうなーと察します🥺
もちろんそういう方の診察はもれなく長くなります笑

若い方だとネットで調べてられるのでよっぽどの症状がない限り電話こない、きても長電話にならないです。

③むちゃぶり。というか急な変更

レーザー当てる場所をマーキングし写真撮影、そして看護師に麻酔クリームを塗ってもらい30分たったらレーザー治療を行います。
この一連の流れを経て、レーザー室で横になってもらい、さぁ!レーザーをしましょう!という時に急に「ここのシミも取ってください」と言ってくる方もいます。

ええええ?!振り出しに戻る感じ??🙄
さすがに直前すぎるので、麻酔クリーム30分ぬった意味を考えてほしいんですが、簡単にシミの追加をお願いされたり場所変更されると、びっくりします💦

また麻酔クリーム塗って30分待つか、小さなシミで痛みに耐えられる方なら、アイスノンで冷やしながら対応させていただくこともありますが、複数箇所の場所変更は困ってしまうことも。


トラブル起きないためにも、高齢の方は最初は沢山の箇所を治療するのではなく、本当に気になる2.3箇所ぐらいでもいいのではないかと私は思っています。


正直、美容医療は病気と違ってやらなければいけない治療でもなければ焦ってやる治療でもない。
私も相手方の理解力がどの程度あるか、1度の診察では判断しづらいところなので慎重にやりたいところ。
やはり美容医療に向いてない方もいらっしゃいます。


高齢者でも付き添いの方と一緒に来られて説明も聞いてくださると安心して治療できますね✨

これからどんどん高齢者の美容医療は増えてきますので、トラブルを防ぎながら治療して行きたいところです☺️


ここまで読んでくださりありがとうございました!良かったらスキやフォローしていただけると励みになります☺️♡

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