見出し画像

動悸は何ですか?

 肺を患い、初めて「突発性頻脈発作」(脈拍が突然全力でマラソンを走ったような状態になる不整脈)というのを起こしてからというもの、ドキドキがトラウマみたいになっています。循環器内科の先生には、心電図では深刻なパターンのものではないし、病気自体も珍しいものでもないといわれ、その都度安心はするのですけれど、あまり起きなくなった今も、やっぱりモヤモヤがとれない感じです。

 そしてもう一つ、頻脈発作とはまた違ったドキドキする感覚(これも最近はあまり起きなくなりました)があって、今までは肺の機能低下からくる心臓への負担が原因だと思っていたのですけれど、このリンク先の記事のように症状的には「パニック障害」に近いです。

 自分でも「パニック障害」の知識はあったので、呼吸器や循環器の先生に伝えてみたことはあるのですが、具体的に精神科や心療内科的なアドバイスをもらったことはなかったです。

 そして私には更にもうひとつ、体の中から肺を押されて胸がドキドキする感覚があります。これは術後、移植された肺に押されて心臓の位置がおかしくなっている、または消化器系に疾患があって影響しているのかもとは言われているのですが、特に対処もなく様子見が続いています。

 実際のところ、他科受診は時間的にも負担が大きいし、薬を処方されたとしても、それだけで症状を完全に抑えることは難しいですし、他にも免疫抑制剤などたくさん飲んでいることからしても、これ以上処方を増やすことが得策とは思いません。

 でも、やっぱり少しでも不安を取り除いてくれるような対応をして欲しかったのも、患者としての正直な気持ちです。

 というようなことを書いていると、お医者さん批判をしているみたいに思われそうなのですけれど、私が言いたいのは、何事も当事者にしかわからない感覚があること、そして、それを経験した人だからこそ、わかる(気付ける)ことがあることです。

 個人的には、そのようなある意味“情緒的”なアプローチと科学的(医学的)なアプローチがうまく合わさることで、前向きな力を引き出すことができるのではないかと思っています。

 私は今も、自分でも説明のつかない感覚に襲われることがあります。急なドキドキが、一般的に言われる「動悸」なのかどうかもよくわかりません。

 ですが、もし同じような感覚で悩んでいたりする人がいたら、「ああ、わかりますよ。私も、、、」と言える貴重な存在になり得るのではないか、この苦しさに意味があるとしたならそこだな、と思いたいです。

 被害者としてではなく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ■私の闘病と移植体験まとめ

『片肺はデフォである』 https://katahighde.jimdofree.com/

戴いたサポートは、ホームページの運営費と移植患者・家族の支援活動に充てます。ご賛同のほど、よろしくお願い致します。