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箱根駅伝と私(2023年「花の2区」を中心とした記録)

眠くて、年賀状も書かなくちゃだけど、気持ちが新しいうちに・・・
2,023年の箱根駅伝を見ながら、自分はつくづく、陸上長距離と野球に縁があるなあと思っていた。野球の話は割愛するけど、私自身が中学時代に800mをやっていたこともあり(県大会は常連でも県大会止まり)、長距離に興味があり、そもそも箱根駅伝は、自分の実家でも、訪ねる母の実家でもお正月に必ずテレビで見ているものだった。

このnoteを初めて見る方もいるので書くと、早稲田大学時代は、早稲田の前々監督の渡辺康幸さんが一つ下、現在の監督の花田さんが一つ上で、私が3年生の時に、お二人を含むメンバーで総合優勝した。
当時、日本テレビの実況の1号車には、サークルOBで、東京時代に最もかわいがってもらった船越アナウンサーが乗っていて、よく知っている(よく飲んだり歌ったりしている)大先輩の声を、帰省した実家で、親たちとともに聴きながら、母校を応援する(私の妹は中央大学、弟は東洋大学だったので盛り上がった)のが楽しみだった。

自分たちの在学中から商業化は進んでいたけれど、近年拍車がかかっているように見える巨大化&高速化する箱根駅伝には、賛同できない面もあり(早稲田は選手獲得基準がとても厳しく、箱根駅伝をPRに使いたい大学とは強化費も入試方法も一部の選手への優遇具合も大きく違うので)、年によって熱心に観たり観なかったりだったけど、昨年や今年の往路は、久々に興奮した。

昨年の1区でぶっちぎりの区間新記録だった吉居大和くんにも感動したけど、今年の1区の学連選抜、育英大学の新田選手にも感動した。
牽制し合う第2集団の、あまりのスローペースに多少の情けなさを感じながらも、それが彼らが背負う(背負わされている)重圧を表しているように感じ、そんな中で飛び出したまま、結果的に1区3位でタスキを渡した名もなき新田選手に涙が出た。

そしてその後の「花の2区」。
これほどまで豪華なメンバーがそろった2区も珍しかったのでは?
駒澤大学・田澤選手、中央大学・吉居大和選手、青山学院大学・近藤選手、順天堂大学・三浦選手、東京国際大学・丹所選手、早稲田大学・石塚選手、東洋大学・石田選手などなど・・・(私がお名前を知る範囲ですみません)

青学のエース近藤幸太郎くんと、中央のエース吉居大和くん、駿恭くん兄弟がジュニア時代に属していた豊橋市のTTランナーズというランニングクラブの理事長の仲井さん(早稲田OB、1,984年の早稲田の総合優勝時のメンバー)をよく知っていることもあり、幸太郎くんや吉居兄弟の話は、彼らが中学の頃からよく聞いていた。
仲井さんを通して、吉居兄弟のお父さんにも何度か会ったことがあり、年末にお父さんにLINEもさせてもらっていた。
そんなこともあって、その世代ナンバーワンとされる駒澤大学の田澤選手に、幸太郎くんと大和くんがどこまで迫り、さらに、区間賞争いはどうなるのか、という関心があった。

その終盤のデッドヒート、かつて一緒に走っていた同郷・同クラブの幸太郎くん、大和くんが同じ画面におさまり、田澤くんを追う姿に感動し、思わず撮った写真をいくつか・・・(1枚目はブラウン管のテレビで不鮮明で、2枚目以降は次男の部屋のテレビで、画面が埃っぽいですw)

抜きつ抜かれつ、離されても追いつき、粘りに粘り、最終的に飛び出した大和くんの鮮やかなラストスパートシーン


ゴール直後の大和くんの清々しい笑顔(ガッツポーズは撮れなかった)
大和くんに駆け寄った幸太郎くん(感動的なハグの場面は撮れなかった)
幸太郎くんに1秒差で区間賞の大和くん。田澤くんをついに上回った幸太郎くん
*田澤くんはインタビューで調子が良くなかったと言っていたので、その中でさすがの力でした。
区間賞のインタビューにこたえる大和くん

この後、吉居兄弟の弟の駿恭くんは4区、区間5位でした。
往路優勝を目指していた中央大学なので、首位を明け渡した駿恭くんも悔しかったとは思うけれど、お兄ちゃんの大和くんは1年生の初の箱根では、3区で区間順位がもっと下だったので(それを糧とした2年生、3年生での飛躍)、よくがんばったと思います。

私は、大和くんは生の走りを見たことがないけれど、駿恭くんについては、中3で全国優勝する前に、豊橋の陸上競技場での大会に出向き(次男のバスケの試合の合間に往復し)、走りを見たことがあった。

今ではマラソンのオリンピック選手となった鈴木亜由子ちゃんの中学時代同様、駿恭くんのことも見ておきたいと思ったからだった。
*ちなみに今年度見ておきたいと思った、小倉天心くん(現在中3・夏の全国大会800mで2位)のことは、名古屋の競技場まで見に行った。
幸太郎くんは、昨年8月に、幸太郎くんのふるさと豊川市での陸上大会にペースメーカーとして参加していて、思いがけず走りを見ることができた。

仲井さんや吉居さん、陸上好きのみなさんから常に情報がいっぱい入り、さらに年末はラッキーなことに、早稲田大学職員の山本さん(野球部の元マネージャーで私の大学時代からの知り合い)が、たまたま早稲田の前監督の相楽さん(現在はチーム戦略アドバイザー)とランチすることになった時、その場から電話をくださって、相楽さんとも熱くお話することができた。

🌟早稲田の躍進や、期待されながらも箱根では目立った活躍がなかった井川くんの9人抜きはお見事でした。

ということで、好きだと思うことには首を突っ込む性格だけど、箱根駅伝に関しては、この30年、関係者と自然につながることができて、一層楽しんでこれた。
(解説の側にいる瀬古さんや金さんにも豊橋で会っている)

🌟箱根駅伝好きの、地元以外の方に向けても豊橋の状況として・・・
1年前のイベント開催時の写真(豪華メンバー)とともに、今年のお知らせの中日新聞の記事。
*申し込みはすでに締め切られています


TTランナーズ仲井さんが毎年出演している、CBCラジオの「箱根駅伝直前スペシャル」のradikoのスクリーンショットより。
明日(1月3日も出演されます) 朝7時~8時の番組内の、7時過ぎだけど、いつも時間が正確にわからないです。今日は7時20分過ぎだったけど、明日はもう少し早いかと。



フォローしている中央大学駅伝のインスタのストーリーより。


最近の大学のインスタ等はクオリティーが高く、部員かマネージャーがやっているのかと感心していたら、次男が、
「私立だったら金かけてるかも」と言い、確かに大学の広報部も関わっているのかもとも思った。ちなみに、青学がいちばんフォロワー数が多い。
次いで駒澤大学。
私は中央と早稲田のみフォロー。

早稲田のエントリーメンバー発表の日は、番組のパロディー風に動画にしていた。
*このメンバーから当日に変更されています。

次男は、小学生の頃、「箱根図鑑」をオリジナルで作るほど箱根駅伝が大好きで、その後はそこまでの熱はないけれど、今年は受験生ではあるけれど、往路は気になるようでテレビをつけた状態で勉強していた。
スタジオゲストの2人を私は知らなかったんだけど、「知っとる?」と聞いたら「2区と5区」と、当時の彼らの区間をすぐに言えて、他にも、区間記録や区間賞をよく知っているのでびっくりします(笑)
東京国際大学のヴィンセント選手が大好きで(過去の驚異的な走りに感動したらしい)、今日の3区間目の区間新記録に満足そうだった。ヴィンセント選手のインタビューでの不自由な日本語を聴きながら、日本に連れてこられて走った日々が幸せだったのかどうかわからないけれど、これからのヴィンセントくんが幸せであって欲しいと思いました。

🌟さらに詳しく、という方のために・・・
上記ランフェスの1年前の新聞記事(ネットニュース)

🌟TTランナーズが取材された「Number Web」
(私が昨年ライターさんに仲介し、取材&掲載が実現しました)

出会いやご縁に感謝です。

【追記】今日私の実家に1人で行っていた長男が、実家のテレビで見た全国大学ラグビー準決勝、筑波vs帝京の筑波のメンバーの中に、中学時代の柔道部の先輩を発見し、テレビの画像を撮ってきてくれました。
柔道も相撲も強かった肥田先輩。中学時代から大きかったけど、さらにさらに大きくなっていた「ひだっち」のやさしさを思い出して、二人で涙してました。
(結果は帝京が大勝し、1月8日に早稲田と決勝だそうです)

🌟本題にまつわる【追記】
夜になって、仲井さんが教えてくれた幸太郎くん&大和くん、二人の間のやり取り。

往路のレース後に吉居兄弟のお父さんにLINEを送ってあったんだけど、夜遅くにご返事くださって、そこにも、「大和は幸太郎くんのおかげで力以上のものが出た」「幸太郎くんに助けられたと感謝してました」等ありました。

ネット上では、二人のジュニア期からのつながりを知らないまま、レース中の美談として取り上げる記事や感動しているコメントが多いけど、大学生になってからのライバルではなく、同じ場所で、ともに練習し、成長した時間があったからこその「親愛」だと思う。
あのデッドヒートのさなかに、幸太郎くんが大和くんを引っ張り、一緒に田澤くんに追いつき、追い越し、最後、幸太郎くんが2秒差で大和くんに区間賞を譲って、その上でのあの笑顔やハグは、やはり素晴らしい。

二人とも箱根駅伝に憧れて、夢が実現して、 花の二区を任せられるくらいに成長して、 走り切って、順位や記録なんて関係ない、あの場に立てて、あのような走りがお互いにできたうれしさしかなかっただろうなあと想像する。

箱根駅伝のスター選手として取り上げられることが多い二人だけれど、純粋で清らかで、心根の美しさあってこその走りだったんだなと、感動を追体験しています。

🌟追記3 幸太郎くんへの取材記事。

4日の日テレの「スッキリ」に、駒澤大学の選手が出演し、箱根駅伝の振り返りをやっていたけど、幸太郎くんと大和くんが一緒になっての追い上げについて、「二人はともに愛知県出身」という言葉だけにとどまっていて、正直複雑な気がしました。
青学や中央のファンの場合は、二人の結束を好意的に見るけど、駒沢ファンからしたら二人で結託して田澤選手を追い上げ、ゴール後二人で健闘を讃えたように受け取る人もいるわけで、そういう場合に基準や指針となるのがマスコミの報道なのに、調べや洞察力が足りないように感じて・・・

レース展開によっては使われなくても綿密な取材をしていた時代の、冒頭船越アナウンサーたちを直接知っていることもあり(実際昨日も船越さんを含むグループLINEで箱根駅伝の話題になり)、物足りなく感じたのは確かです。

本人たちが幸せな気持ちだったら、それでじゅうぶんなことで、ただ、今はネットで簡単に意見が書けてしまうので、私なりに書かせてもらいました。

🌟次の記事で報道に関して思ったことをまとめます。

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