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【閲覧注意】この3つをやらずに合格しました

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要だと思っています。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
中学受験にはいろいろな常識があります。
塾に通っていると当然のようにやらなければいけないことがありますが、それが本当に我が子に必要なことなのか、改めて考える暇もありません。

ウチの場合は、小6の7月でサピックスをやめました。

転塾した小6の夏以降は成り行きに任されずに、息子の状況に合った効率の良い勉強ができました。

この記事ではウチのやらなかったことをご紹介します。

ただし、これは単なるウチの場合の経験談です。
「この通りやれば合格する」とか、「ウチのやりかたが正しい」とか主張するつもりはまったくありません。
当然ですが、お子さま一人一人が全員違います。
それぞれに適切な取捨選択の余地があるということです。
そのまま真似ると大変なことになりかねません。
なので【閲覧注意】なのです。

それでは、行ってみましょう!

1. 受験しない学校の過去問はやりませんでした

多くの塾では、夏以降に電話帳のような過去問集をやることになるようです。
必ずしも全部やるわけではないようですが、塾からはある程度の指示が出るようです。
そのためにコピー機を買ったり、問題集を裁断したりと、親御さんのご苦労も絶えないようです。

でも、これ本当に必要でしょうか?

どこの学校を志望しているかによって状況は相当変わってくると思いますが、あくまでウチのサンプル1でのお話ということを念頭に置いて考えると、開成中が第一志望の場合は他の学校の問題を解く意味があまりないのでは?と思っていました。

開成、麻布、あとは灘中。(筑駒も、かな~!)
このあたりを志望している子には、他の学校の過去問を解くのとは違う能力が必要です。
どこかで見た問題を作業として解くのは対策になっていないからです。
むしろ今まで見たこともない、一見どうやって解くのかわからない問題の糸口を探りながら、ありったけの知識をふり絞って取り組む訓練こそが一番大切です。

実際にどこかの学校で出題された入試問題を解くことは、経験としては良いことなのかもしれませんが、それが開成の対策に直結しているとは思えませんでした。

まず大事なのは、初見の問題にひるまずに冷静にとりくめること
そのためには量より質
よって、良問に数多く触れることがもっとも効率の良い対策です。

ウチの場合は、開成と筑駒の過去問にちゃんと取り組み始めたのは10月後半くらいからと記憶しています。
それまでは、灘中の問題ばかり解いていました。
関東の子にはあまりなじみがないかもしれませんが、灘中の算数はすごい(語彙力w)です。
灘中の入試は3教科で2日連続であります。
1日目は国語・理科・算数。2日目は算数・国語。
1日目と2日目の国語と算数は全然違います。
いずれも難問良問揃いで、とくに算数少年にはたまらない問題です。

転塾してからというもの、灘中の過去問を集中的に解き、先生に確認をしてもらいながらじっくり良問に取り組むというペースで学習をしていました。
きちんとチェックできる先生がいてくれたからこそできたことではありますが、息子にはピッタリ合ったやり方でした。

灘中の過去問を解きすぎてすっかり灘中のファンになってしまった息子は、「実際に灘中の入試問題を現地で解きたい!」ということになり、1月に灘中入試に遠征することになりました。

灘中のほかに、思考系・記述系の問題を解くために麻布の過去問はいくつかやりましたが、他の学校の過去問はやりませんでした。

10月後半からは、開成と筑駒の過去問に取り組みました。
実際の時間感覚を身につけるために、試験時間をきちんと計りました。
時間配分はとても大切なのでこれだけは手伝いました。

小6の夏以降の学習時間はとても貴重ですので、我が子にとって無駄のない学習方法が見出せるとベストです。
必ずしもあれこれ過去問に手を出すことだけが必要なことというわけではありません。

2. 日曜日にぶっ通しの講座に行きませんでした

小6の日曜日は、朝から晩まで塾にカンヅメになってアツい講習を受ける、というのが常識になっています。
志望校別に組分けされ、ライバルと切磋琢磨しながら闘争心を煽られ、気合と根性で盛り上がる講座です。
SSとかNNとか言われるアレです。

実際にSSに通っていたご家庭に聞くと、やはりSSはとても良かったと言います。
あれを乗り越えて受験生になると。
仲間同士の結束も強くなって、すごく楽しかったと聞きます。
もちろんSSに参加する価値はあると思います。

しかしながらウチの場合は、夏休み前にサピックスをやめたということもありSSには参加していません
もちろんNNにもいきませんでした。

そのかわり何をしていたのかというと、日曜日は一週間の振り返り弱点強化に集中しました。

転塾先には自習室があるので、日曜日は朝から自習室にカンヅメになりました。
算数の先生は息子がその週末にやるべき問題を毎週まとめてくれて、弱点強化をしました。
例えばウチは図形問題が苦手だったので、図形問題を100問まとめて出されたことがありました。
問題を全部解く必要はなくて、問題を読んで補助線を引くだけで良いという先生からの指示でした。
補助線さえ引ければ問題は解けるので、とにかく100題の図形にどのように補助線を引くかだけを考え抜くことが目的でした。
補助線がひけたら終了、次の問題に!という具合です。

私はこの課題に目からウロコでした。
なんと効率の良い勉強法なのだ!と。
このようなやり方は、先生が子供の得意不得意、性格を知らないとなかなかできないことです。

国語の先生からの課題は、とにかく記述問題のリライト
過去問を解いたあとに先生がチェックし、〇がつかなかった問題を再度書き直す。
書き直した問題をまた先生がチェックし、〇になるまで何度でもリライトする。
国語の記述問題でいつも点を落としていた息子は、最初は5回も6回もリライトしたようです。
面白いことに、これだけ書きまくって添削されてやり直すことを繰り返すと、コツがつかめてきます
先生にとってはものすごい労力だったと思いますが、最後まで根気よく息子の記述問題に向き合ってくれたおかげで、開成の入試本番には最高のパフォーマンスが発揮できました。
塾の先生の採点によるとほぼ満点でした。
受験が終わってから先生に「お前の名前のある過去問回答を見るだけでノイローゼになりそうだった・・・」と言わしめたリライト地獄
いまだに語り継がれているそうです。

理社に関しても、それぞれの担当の先生から課題が渡されていたので毎週しっかり取り組みました。
ウチの場合、実は社会はほぼ対策なしと言っても良い状態でした。
地図オタク・歴史オタク・統計オタク・政治オタクでしたので、むしろ算数と国語の勉強の合間の休憩時間に年号カードをやるというような状態でした。
追い込みの時期には社会禁止令が出たほど。
受験対策としては、理科で落とした分を社会でカバーすることでなんとかなるので、日曜日のメインはやはり算数と国語となりました。

ウチの日曜日の過ごし方はこんな感じでした。
自習室があり、細かく指導してくれる先生がいたという環境があったからこそできたことだと思いますが、一人でじっくり自分のやるべきことを認識して向き合う時間を持つのは息子に合っていました。

日曜日は調整と弱点強化の日と割り切って覚悟を決めたのがなにより良かったです。
SSやNNだけが日曜の過ごし方ではありません。

3. 親がテキスト整理をやりませんでした

中学受験生の親であれば、全員が知っています。
プリントの量がハンパない・・・と。

ウチは小3からサピックスに通っていたので、当初はきちんとバインダーにファイリングしてまとめてあげていました。
そのためにファイルもたくさん買いましたし、本棚にも十分なスペースを作って保管しました。

小5の最初まで、私はサピックステキストファイリングマシーンになって、一生懸命紙に穴をあけてファイルするだけの肉体労働に明け暮れていました。

でもある日気がついたのです。
これだけ苦労してファイリングしているのに、息子はちゃんと見直したり復習したりしていないと。
ファイルする労力に見合った学習をしていないのでは・・・と。
私がファイリングしてあげたことにより、なにがどこにあるのか息子自身が把握できていないようでした。

そうなると話は変わってきます。
良かれと思ってやっていたことがむしろ逆効果!
誰かに片付けてもらうと、何がどこにあるのかわからないのは当たり前ですよね。

それに気がついたので息子に言いました。
プリントやテキストの整理は自分でしなさい、と。
そうすれば自分で大切なものはどうやって整理すれば良いかわかるし、必要なときに必要なもののありかが自分でわかるだろうと。

ま。そうそううまくいきませんでしたけどね。

息子の部屋はみるみるゴミ屋敷(紙ごみ系)と化しました。
足の踏み場がない、とはこのことを言うのだなという状態です。
昔、ウチは空き巣に入られたことがあるのですが、空き巣の荒らしかたが生易しく感じるほどのカオス状態になりました。

しかしながら、息子はその状態でも自分に必要なものは探し出すことができていました!
凄い才能です。
必要のないものをきちんと捨てれば良いのですが、その手間を省いていたのでプリント類は堆積していきましたが、その中からきちんと分別できているのです。
息子が主体的にできるのであればそれに越したことはないので、あとは母親の私がゴミ屋敷状態を受け入れるかどうかという問題だけになりました。

そもそも私もそれほど片付けが得意なタイプではありません。
それでも別に苦労したこともありませんし、必要なもののありかはきちんと把握できています。
きっと息子の頭の中も同じなんだなと納得できたので、遺伝と割り切ってゴミ屋敷状態を受け入れました(笑)

ちなみに息子の部屋は今も同じ状態になっています。
ノート、プリント、教科書・・・
あれこれが部屋中に散乱していますが、本人的には把握できているようです。
これはもう性格の問題としか言いようがありません。

整理整頓ができていて、きちんと管理できていることが理想ではあります。
でもそれができなくても、主体的に管理することが重要です。
試行錯誤しながら、自分なりの整理整頓方法を身につけていってほしいとは思いますが、大切なのはなにがどこにあるのか自分で把握していることです。
そのためにはある程度のカオスを受け入れる覚悟が必要です。

母親のマインドチェック

・我が子に本当に必要なものを見極める
・「みんなやってるから」「塾が勧めるから」という理由で思考停止しない
・やるべきものを探すより、やらないものを決める
・主体的に学習できる姿勢をもたせる
・子供には子供の流儀がある
・冷静に俯瞰してみる


開成に進学後、次の目標に向かってがんばっている息子にサポートをお願いいたします♪