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御礼183 父の新盆

昨年末に父が亡くなり、今年は父の新盆でした。
「にいぼん」と言うところが多いようですが、うちの方だと「しんぼん」と言います。

私は父が亡くなったことで、いまだに寂しく、いまだに悲しみが襲ってきます。
「去年の今頃は父がいてくれたのに…」と、どうしても考えてしまいます。

でも母が、父は働き者だったので、立派に新盆をやってあげたい、と言って準備してくれました。

これは、新盆の時に飾る大きい提灯です。
風で揺れています。

屋根は宮大工だった父が、祖母の新盆の時に作ってくれたものです。
祖母は今年、十三回忌でした。
13年も前のものを母が保存しておいてくれたのです。

お客様が来ると必ず
「なんだや、なんだや、こごない(ここのうち)は、ずいぶん立派な屋根あっでー!」と驚かれます。
すると母が決まって
「父ちゃんが作ったーだよー」と答えます。

父も自分が作った提灯の屋根が自分の新盆に使われるなんて、想像していなかったでしょう。

夜になると、電気もつきます。

13日の夕方、私も子供達(父にとっては孫達)と一緒にお墓まで御先祖様を迎えに行ってきました。

台風が近づいて、雨が降ったりやんだりしていたのですが、ちょうどその時間帯だけ雨がやみました。
うちに着くと、ザーーッと雨が降り出しました。


母が用意してくれた新盆の棚飾りです。

上の方に見える写真が「フウテンのじーちゃん」です。イケメンでしょ?ふふっ(^^)


下の方に、キュウリの馬とナスの牛がありますでしょ?

『ひぐらし日記』に描いた、としょさん(私の曾祖母)との思い出がよみがえります。


実際の映像がこちら ↓

禊萩もきれいですね。

お団子は、私と娘で作りました。(お団子の写真、撮り忘れちゃった)

「父の新盆」と題名に書きましたが、いまだに信じられません。
少なくともあと10年は、父ちゃんに元気でいてもらいたかったな。

しかし、子供の頃はあんなに怖かった死ですが、父や祖父母や、としょさんに会えるかと思うと、そうでもなくなってきました。

としょさんもよく「としょはな、死ぬのなんか、ひとっつも怖ぐねー」なんて言っていたっけ。みんな年齢と共にそうなるのかな。 

しかし、うちの家族は誰もかれも働き者だったので、私も一生懸命、今世を生き切らないと同じところにいけない気がします。笑
そう思って、まだまだ頑張ります!!


さて、noteさんからはトロフィーを頂戴しました。
みなさん、いつも私の漫画を読んで下さって、ありがとうございます!
まだまだ暑い日が続きます。身体に気をつけつつ、夏を楽しんで下さいね ♪






「せっかく この世に生まれてきたのだから、1冊でもいいから自分の本を残したい」子供の頃から本好きだった自分の夢をかなえるべく、エッセイ漫画を描いています。よろしくお願い致します。