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鼻につかない、「素直な喜び」ってなんですか?

昨日、嬉しいことがありました。

昨年4月から受講している編集スパルタ塾。編集者の菅付さんが塾長を務める編集/企画の塾で、ゲストが出す課題に対してプレゼンして、フィードバックをいただくというものです。

最近10期も募集開始されたので、企画や編集、クリエイティブといったキーワードに興味がある方はすごく良い機会なのでぜひ。

昨日のゲストは博報堂の雑誌『広告』の編集長である小野直紀さんがゲストで、「雑誌『広告』の「倫理」特集号の装丁・販売方法を考えてください」というお題が出されていました。

正直、自信を喪失していました。

毎回、菅付さんの一次審査を通過した5~8名ほどのプレゼンの中から、ゲストが1番印象に残ったプレゼンを選ぶゲスト賞というものがあります。

これまでに10回以上の回数を重ねてきたものの、ゲスト賞はゼロ。自信を持って臨んだプレゼンも全然うまくいかず、正直、今後の人生において企画は他の人に任せた方が良いのかなと自信を喪失していました。

うまくいかない自分が恥ずかしいし、そのこと自体に蓋をしていたようにも思います。大したことないんだって思われるのがすごく嫌で。(とてもプライドがタカイ・・・)

企画は自分のアイデアがすごく反映されるものだからこそ、その評価は自分自身の普段の思考力と直結しているようで、曝け出すことすら抵抗を感じていました。

もちろん毎回真摯に挑んでいるつもりではありますが、今回も〆切との戦いで詰めきれない部分はありつつ、いつもとやり方を変えてプレゼンの作成に取り組みました。

(↑実際のプレゼン資料)

そして、念願のゲスト賞。Zoom越しにも素直に嬉しいという感情を声に出し、表情にも現れていたことかと思います。人生で何度目だろうというくらい、ガッツポーズも出ました。

ゲスト賞を取ったからといって、給料が上がるわけでもないし、フォロワーが増えるわけでもない。

でも、素直に嬉しかったんです。

素直に喜ぶってむずくない?

前段が長くなりましたが、ここからが本題。

noteを書くにあたって、感情の琴線に触れたことをテーマにしているのですが、ゲスト賞を取った時点で「これしかないな」とはなりました。

でも、それを表現するとなると、めちゃくちゃ難しい。

何が難しいかって、昨日のことが単なる自慢になるのであれば、僕は発信したくないなと思いました。僕は自慢をする人があまり好きではありません。だから自慢として見られる可能性があることを発信するのが憚られました。

そんなことを考えると、昨日ゲスト賞をいただいたときにZoomで「すごく嬉しいです!」と発言したことすら、誰かに不快な思いをさせてしまったかもしれない。そんな反省が湧き上がるのでした。

「喜び方難しい問題」がこうして立ち上がったのです。

素直な喜び、鼻につく喜び

「素直な喜び」と「鼻につく喜び」をまずは整理してみました。

素直な喜びの代表例はオリンピック。彼ら彼女らがメダルを取った時の喜びは、周囲の人まで感動の渦に巻き込みます。

鼻につく喜びの代表例としては、他の人ができないことができた時にドヤ顔するような場面。なんなんでしょうね、あの嫌な感じは。(僕も気をつけたいと思います。。。)

その違いを出したときに違いとなるのは大きく2つのポイントがあるのかなと思いました。

①相応の積み上げがあるか

オリンピックとなると、もはや努力なしでは辿り着けない境地です。

周りはもちろん、本人ですら自覚するほどの積み上げが伴っている結果に対しては、喜びが純粋で周りにも良い影響を与えるものになりそうです。

本人が結果に対して納得しているかどうか、それは自分がその結果を享受するに値すると嘘をつかずに「受け取れる」と言えるかどうかに起因するものかなと思います。

②注意のベクトル

自慢のような鼻につく喜びは、基本的に自分にベクトルが向いています。自分をどうやってよく見せるのか、そこに注意が向いている喜び方は、あまり気持ち良くはない。

でも素直な喜びには、周りへの感謝が伴っているような気がします。つまり、注意のベクトルが外に向いている喜び方。

「評価してくださり、ありがとうございます」
「このような機会をいただき、ありがとうございます」
「一緒に切磋琢磨してくれてありがとう」

こうした感謝が含まれている喜び方には、周りもハッピーにする力が生まれるのだと思います。

傲慢だな、自分は。

昨日の喜びは、とても自分よがりなものだったように思います。

このnoteを書くにあたり、考えを整理したおかげで、周りにまでようやく視点が及びました。

編集スパルタ塾という機会を提供してくださる菅付さんをはじめとしたスタッフのみなさん、ゲストや受講生のみなさん、普段からアイデアの刺激をたくさん与えてくれる平塚の友人たちなど。

本当にありがとうございます。

自分のためのオナニー的な喜びで留まらず、もっと視点を高くして。何ができるか考えていきたいと思います。

素直に喜べる人って、とってもチャーミング。かわいいおっさん、目指したいな。


では、明日に続きます。

お読み頂きありがとうございます!まだまだ伸び代なので、ぜひフィードバックなども嬉しいです!