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第三者割当増資が株価に及ぼす影響(2020/05/18)

こんばんは。ダウ平均に影響して日経平均の連日好調です。その一方で、大手アパレル企業レナウンの倒産などコロナ影響は中小企業のみではなく大企業にまで及んできているようです。特に航空産業は大打撃です。リーマンショック時には、「お金の流れ」が止まっただけなので回復に時間はかかりませんでしたが今回は「人の流れ」も止まりました。

以前利用したことのあるタイ航空も倒産手続きを進めていると報道があったように各国で産業への補償・増資が急務となっているようです。

そんな増資が必要となった際に企業がとる手段としては、不特定多数に対する「公募増資」、既存の株主に対する「株主割当増資」、新規・既存株主を問わず特定の第三者に対する「第三者割当増資」の3つがあります。

①公募投資:一般の全ての投資家に対して新たな株式を取得できる権利を与える増資
②株主割り当て増資:既存の株主に対して新たな株式を取得できる権利を与える増資
③第三者割当増資:特定の第三者に対して、新たな株式を取得できる権利を与える増資

以上の3つの内、上場企業の株価に影響を与えるのは③第三者割当増資なのですがその理由を改めてまとめたいと思います。

「第三者割当増資がなぜ株価に影響を及ぼすのか」
①株価減少の理由
・株式の希薄化
・増資を行う目的がネガティブなものである場合
②株価が上がる理由
・新規事業立ち上げや技術開発など、事業成長が目的の場合
・増資の引受先とのシナジー効果が見込める場合
・あまり知られていない企業がポテンシャルを秘めたプロジェクトに望む場合
参照:https://fundbook.co.jp/stock-of-price-for-third-party-allocation-of-shares/

①株価が減少する理由

第三者による新株発行により、発行枚数が多くなることにより一株当たりの価値が下がってしまいます。また、経営状況が良くなく増資の目的がネガティブな場合も資金が集まりにくくなり株価減少の理由となってしまいます。


②株価が上がる理由
直近ですと、コロナ薬の開発に伴う増資がバイオ関連企業に集まっています。また、オンライン調剤・診療などのヘルステック系の企業にも大企業からの増資が集まっています。このように増資がブランディングにつながる(期待値としての増資)場合は株価が急増します。

また、シナジー効果を期待される場合などもそうです。ヘルステック系企業の巨頭「エムスリー」と、大企業のソニーの協業なども記憶に新しいですね。このような場合は市場からの期待値が上がります。

増資の世界も深い。。。株価との付き合い方は本当に大事ですね。
会見を見ましたがSBHGの孫さんは本当に意識しながら話しているなと感じました。「ファンドの減益を失敗をとらえるかどうかはあなた次第。。。」

投資の世界と、経営の世界は本当にリンクしているんですね~


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