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コロナを受けて小売業の戦略がどう変わったか(2020/07/15)

こんばんは。いつも拝読ありがとうございます。
今日はコロナの影響により、小売業界における経営戦略がどのように変化したのかをまとめたいと思います。

①リスクを取らない経営
まず初めに、コロナは誰も予想することができないかつ、先行きの読めないリスクでもあります。経営者はこの対策を講じているのです。固定費や、流動費用を可能限り減らし、投資額を減少させています。

特に、初期投資には敏感です。いかに予算上とれると見積をしていても、見通しが立たない今後のコロナ時代の中設備投資を始め投資額を減少させています。以下は企業への設備投資に関するアンケートです。昨年度比較すると、予定していない企業が約10%増加しており、より慎重になっていることが分かります。

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また、企業の資金調達先としては自己資金が多く新たな社債を抱えない方針であることが分かります。可能な限りリスク(借金を抱えない)企業が増えているようです。

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②社内アセットの利益最大化
また、アパレル企業・美容室・風俗店を始め、社員を豊富に抱えている企業は自社の社員(アセット)の利益最大化を価値提供フローの見直しにより改善をしていくと思われます。これは、コロナによって来店しなくなった休眠顧客が増加しているためです。店員と顧客の接点増やす&質を高めるためにC2C のプラットフォームの開発が急務となっているようです。スマホ使用率も現在は、コロナ前に比べ高くネット上での接点増加をKPIとしているようです。


③デジタル戦略の多様化
コロナは新しい生活様式を生み出しました。一言でいえば「リアルからネットでの顧客遷移」です。大手動画配信サービスのNetflixはこの状況の中15%もの会員が増加したと伝えています。(https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1248752.html)

このライフスタイルは、今後も続くとみられデジタル領域での戦略が必須となると思われます。また、リモートワークの普及により業務の効率化・成果の最大化をどうするか仕組みの議論も増加しているようです。
・マーケティング(オンライン広告費増加、CRM施策の改善等)
・コスト削減⇒固定費削減(オフィス撤去、店舗閉鎖等)
・設備投資(生産性向上、店舗出店費用の減少等)

ただ、逆に競合企業が投資額を減らしているからこそのチャンスもあると思っています。特にテレビなどのマス広告などはコロナ前と比較して割安になっておりコストをかけず認知度・購入率を上げるチャンスでもあると思います。(テレビは現在でも視聴率最大の広告チャネルでもある)


いかがだったでしょうか。コロナにおいてリスク削減・社内アセットの最大化・デジタル戦略の3つが小売企業の戦略としては今後重要になってくると思います。


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