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Jリーグをいちファンとして観戦してみたらけっこう大切なことに気づけた話

みなさん、こんにちは‼
樋口智洋です。

相変わらず、県リーグの配信がありませんね( ゚Д゚)

Jリーグ観戦

先週は、ラーメン店に入社して初めての平日以外の休みでした!
このチャンスを逃すまいと、Jリーグ観戦をすることにしました。
北九州から日帰りで行ける試合がJ1からJ3まで5試合ほどあったので迷いましたが、そのうちの1試合を観に行ってきました。

観戦記にしようかと思いましたが、このnoteの目的から考えて、少し違う視点で綴ってみることにします。

10年間、Jクラブに在籍していた筆者は、Jリーグの試合会場にいること自体は当然何度も経験しているのですが、多くはクラブのホームゲーム。
また、違うクラブの試合を観る際にも、関係者入口から入ることが多かったです。
今回、大人になってからはほぼ初めて、正規の方法で観戦しました。
そこで、改めて、観戦する側の立場になって感じたことがありました。

記事の内容的に、どの試合を観たかは伏せさせていただきます。
ホームクラブの運営を批判するわけではなく、自分自身の気づきとして綴らせていただきます。
温かい気持ちでご覧くださいm(__)m

チケット購入

まずは、チケットを買うところから。

観戦可能なすべての会場をチェックしました。

「J1/J2/J3で値段に傾斜があるんだな…」

「ここはちょっと高いな…」

「チケットって今はQRコードなんだ…」

「車で行ったとしたら停めれそうな場所は…」

「ペットボトルって持って入っていいのかな…」


って、初心者か!!!


と、自分でツッコみたくなりました。

10年もJクラブにいてそんなことも知らなかったのか、

と、自分で呆れてしまうことばかりでした。
実際には、知らなかったわけではないんです。
この話はあとで回収します。

観戦までのドタバタ

観に行く試合を決めて、自家用車でいざ出発です。
1人での観戦でしたが、久しぶりの何の利害関係もないJリーグ観戦。
数時間の運転は、何の苦もなく、好きな音楽や音声メディアを聴きながらあっという間に到着しました。

「30分前か、ちょっとスタグルでも楽しもうかな」

とウキウキしながら駐車場の列を発見。

筆者「予約とかしてないんですけど、ここに並んだらいいですか?」

係の人「前の列が一般駐車場の列です」

指定された列に並びます。
並んでいるのは10台ほど。

なかなか進みませんが、これは想定内。

5分…

「まあ、他のお客さんもいるしね。。」

10分…

「ゴールデンウィークだし、雨だしね。。」

15分…

「さすがにおかしくない??」

車を降りて、列の先頭にいる警備員さんに聞いたところ、

「今満車で、この列は、出られる車があればその分入場できます」


「えーーーーーーー!!!」

今から試合なのに、出る人おるわけないやん!!

進まないわけです。

あきらめて、違う駐車場を探しましたが、当然のように近隣の駐車場はコインパーキングも含めてすべて満車。

2駅分走ってやっと見つけた駐車場に停めて、タクシーさんに来てもらって移動。
会場に着いたのは、前半20分を回ったときでした。

悲しいやら情けないやら。

そして最初に目についたテントでQRコードを見せました。

すると、

係の人「○○ゲートからお願いします」

筆者「どこですか?」

係の人「あちらです」

筆者「あっちですか?」

係の人「いえ、その道をまっすぐ行って…」

筆者「行ってみます」(よーわからん!!)


やっとの思いで入場。

(とりあえず座れそうな席を探そう、傘をさして…)

係の人「すみません、傘はささないでください」

筆者「え…」(この雨の中びしょ濡れで席探せってこと??)


雨対策をなにもしてなかった筆者はとりあえず入場ゲート付近の人の邪魔にならないところで傘をさして立って観戦。

すぐさま、別の係の人が近づいてきて、

「傘はささないでください」

(どうすればいいの?)

あたりを見渡すと、みなさんポンチョを着て観戦していました。

(そっか、ポンチョ買えばいいんだ!)

筆者「すみません、ポンチョって売ってます?」

係の人「はい、後ろのお店で売っています。」

(こんな目の前で売ってたのか!!!)


前半30分、やっと落ち着いて観戦。

試合はとても面白く、ゴールが決まったときのスタジアムの雰囲気も最高でした。

また土日の休みには、Jリーグ観戦したいと思うような試合でした。

教訓

この試合で筆者が持ち帰った教訓は2つです。

  • クラブ在籍中にいかに自分の役割のことしか考えてなかったか

  • お客様目線とはなにか

最初のチケットの値段のことから振り返ります。
クラブスタッフである以上、毎年、自分のクラブのJリーグのホームゲームにおいて、

  • チケットがいくらなのか

  • 駐車場はどこにあっていくらかかるのか

  • 入場ゲートはどこにあってなにゲートという名前なのか

ぐらいは当然答えられるようにしていました。
ただ、問題だったのは、自分の立場でしか考えてなかったことです。

つまり、会場でお客さんに何か聞かれたときにちゃんと答えられるようにしておこうというマインドでした。

でも、本当に大切なのは、スタッフ側がお客様の質問に答えられることではなく、このお客様が試合観戦を楽しむには、スタッフとしてできることはなにか?を考えることだったのではないかと考えさせられます。

クラブ在籍中の筆者の場合、質問に答えられればいいという受け身マインドだったから、時間が経つとチケットがいくらだったかすら忘れてしまっているのだと思います。


駐車場の件においても同じことが言えます。

係の人は、「駐車場の列はここですか?」という筆者の質問に、「ここが駐車場の列です」という回答をくれました。
事実はその通りです。

でも、先ほどの教訓を活かすならば、です。
車のナンバーを見れば、『遠くから来たんだな』『このスタジアム初めてかな』と想像がつきます。
駐車場の列について尋ねてきた時点で、
「この列では、退場する車輌がないと入場できません。
今からのご観戦であれば、近隣の駐車場に行ってもらった方が早いです。コインパーキングの場所は…」
という対応ならめちゃめちゃ助かりますよね。


入場ゲート付近の係の人なら、
前半20分に走ってチケットを見せてくるお客さんがいたら、『早く観たくて慌ててるんだな』と想像できます。

そんな人には、正解のゲートの名前をただ言うよりも、「この道を左に行って2つめの入口です。●●が目印です。○○ゲートです。」などがわかりやすそうです。


傘の件はどうでしょう?

そのときの筆者を見れば、『どうやらこのお客さんはポンチョというアイデアを持っていないんだな』ということがわかります。
その人に、雨の中、「傘はささないでください」は、いくらルールでもちょっと残酷です。

「すぐ後ろに500円でポンチョ売ってますのでぜひどうぞ!」

なら、気持ちよく、

「なるほど、ありがとうございます!!」

となります🤣

もちろん、すべての例において、筆者がちゃんと下調べをして、準備しておけば起きなかった問題です。
なので、「それは自分の問題」「ホームページに書いてある」は、正論です。

ただ、今回は、自分がおもてなしする側ならどんなマインドを持つべきか、という視点で考えさせてもらいました!!

お客様ってどんな人?

今回、自分がいちサッカーファンとして、遠方の初めてのスタジアムに行ってみて思いました。

数千人、数万人のファン・サポーターがいても、それぞれに違うバックグラウンド、違う観戦理由があります。

  • ホームのサポーターやコアファンで、スタジアム常連。係の案内は必要なく自分なりの楽しみ方を持っている…

  • アウェイサポーターで、お金と時間をかけている。サッカー観戦には詳しい、今回のスタジアムは初めて…

  • サッカーは好きだが観戦は初心者。今日はちょっと無理して遠方から来てみました(今回の筆者)…

  • 知人に連れられて、またはチケットをもらってとりあえず来てみた。サッカーも観戦もなにもわかりません…

すべてのお客様のニーズを100%理解して、それに応えることは難しいし、場合によってはその必要はないかもしれません。

でも、どんな理由であれ、観戦に来てくれた人に楽しんで帰ってもらって、「また来たい!」とか、「明日からまた仕事がんばろう!!」と思ってもらうことは、クラブや試合運営に関わる人にしかできないことです。
(もちろん選手や監督コーチ含め)

これは、どの年代のサッカーでも、どんな仕事にでも応用できることだと感じます。

筆者自身もラーメン屋としても、そして来年ピッチに戻った際にも、自分の立場からだけでなく、お客様目線になってみる、相手の立場を想像することで見えてくることを考えて振る舞える人間でありたいと思います!

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