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豊かな足取りで棺まで

ホタルを見た。
小学から高校でまで育った山間の故郷に帰っていた。星は曇っててあまり見えなかった。24時間も滞在できなかったけど、ゆっくりと流れる穏やかな時間だった。

少しずつこの自粛ムードも落ち着き、いろんな当たり前が戻りつつあるような気がする。

ひとりでに、つくったり、うたったりするようでないと続けることはできない。馴れ合い濡れ合い付き合いもたれ合いではいつか進めなくなるんだろう。触れ合うことは大切だけど、ひとりでに、歩けないと、たまに立ち止まれないと、そして選ばないと、豊かに死ねない気がしてる。豊かさは、人によりけりで、タイミングにも、出会いにもよる。こんな時代だ、コロナも加速させたが、アナログも、デジタルもまぜこぜで、物理的ではなくても、互いを想像しながら触れ合える人たちと仲良くやりたい。想像力のない優しさやアドバイスはただの迷惑やノイズだ。歳重ねるにつれて守りたいものが明確になってきたようだ。とりあえずもう少し世間的に自粛モードが解けたら乾杯したいね。

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