緑がある暮らしの先にあるもの
私には日課があります。それはお家で育てている観葉植物たちに水やりや霧吹きをして手入れをすること。
基本的に部屋の中で管理する観葉植物たちは、春〜夏は水やりと霧吹きをほぼ毎日。秋〜冬は水やりを少なくし、朝晩の霧吹きでの葉水を行いエアコンからの乾燥を防いでいます。
観葉植物の水やりや霧吹きをするタイミングは、初心者だった頃は全く分からず、比較的水やりをしなくても丈夫な多肉植物でもサボテンでも枯らしてしまうほど。逆に水やりをしすぎて根腐れを起こし枯らすこともしばしばありました。
見放しすぎても、手をかけすぎてもうまくは育たない植物たちとうまくコミュニケーションが取れ始めたのは、実はここ最近。
「少しくたっとしてきたな」と思ったタイミングでたっぷりと水やりをしてみたり、「葉っぱにツヤがなくなってきたな」と思った時に霧吹きで葉水をしてやると、次に見たときにイキイキしている。相手が欲しいと思うものを、欲しいと思っている「タイミング」で「適切な」量を考え、与える。また相手が欲しがるものが“何”なのか分かること、タイミングや量が多くても少なくてもダメ。どれが抜けても良くないんだと気がつきました。そんなやりとりが私の毎日の日課となっています。
植物たちの手入れの先に
観葉植物たちの手入れには実はもう一つ目的があります。それは、手入れをしながら、今日1日の心構えというか、心の準備をする時間でもあり、一日の振り返りをする時間でもあります。朝は1日の予定を確認しながら「今日も頑張るぞ」、「今日はここを注意しよう」と覚悟をするための儀式。夜は1日がうまく行ったことに安堵する時間でもあるし、うまくいかなかったことに対して反省する時間。そんなふうに植物たちの手入れをする時間は、私の生活を形成するための時間でもあります。
コミュニケーションと心の準備・振り返りで得たもの
約1ヶ月前、母でもあり、自分の好きなことを極めた女性3人で合同会社をたてました。会社の根底を作る話や、求める会社像をみんなで話し合いを繰り返しています。一つひとつ、3人が納得し、自信を持てる答えを導き出し、それを言葉やデザインに落とし込んでゆく作業は、育てている観葉植物たちのようで、コミュニケーションをとればとるほど、影響を与え、タイミングを図ることで成長していることを感じます。また、会社の共同代表としての心の準備を同時に行いつつ、「ここは変えた方がいいね」なんて、日々の業務の仕方や取り組み方を振り返りながら、明日の会社の行末を組み立てていく様はまるで観葉植物たちの手入れのようだと最近気がつきました。
これから3人でどうコミニュケーションをとり、「higoto」という会社の手入れや振り返りをし、どんな成長をしていくのか、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
written by 鈴木ヘレン
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