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東洋医学講座 231

〇心と丙丁・巳午

干支、すなわち天干・地支は幹枝のような関係で、天地の働きを示す符号であります。

丙丁・巳午は、いずれも夏気・火気・昼気を現すもので、この陽気旺んな火気にあいますと、心気が旺んになります。

丙=炳(あきらか)に同じ(夏の草木が繁茂して、陽気が炳になり、その姿を顕著にする。炳は明著火明なり)
丁=壮(さかん)・壮丁に同じ(万物繁茂・盛壮の域に達するとき)

▽〝干〟は天の気、〝支〟は地の気

十干・十二支のことを、干支といいます。

干は〝干(ほ)す〟という意味で、天の陽気を示します。支はこれを支える意味で地の気を示します。したがって、天の気とそれを支える地の気の両方で成立してるのが干支であります。これはちょうど幹と枝のような関係にあって、天地の働きを示す符号であります。さらに詳しくいえば、十干は太陽系の働きを示し、十二支は月の系統の働きを示すものであります。

われわれの一番身近な星は、太陽と月の二つであり、主としてこの二つの星の働きによって成立していると考えます。十干はその二つの働きの組み合った働きの符号で、非常に貴重で重要であります。

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