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東洋医学講座 36

〇三才の法則

陰陽論では宇宙を二元にわってその法則を表現しましたが、三才論はその同じ宇宙の働きを三元にして表現したものであります。

三才の「才」とは〝働き〟のことで、才能の「能」と同意であります。すなわち、三才とは3つの能(働き)、三大作用という意味であります。

したがって、三才論では陰陽の法則が「三」という、より具現化した次元で語られることになります。

▽三才の成り立ち

1プラス2は3、すなわち陰と陽が化したものが三であります。陰陽論の第一定式で、全てのものは陰陽の統一体であると述べましたが、その関係を数字で表現したのが「1プラス2は3」であります。陽を1とし、陰を2とすれば、1と2が合わさって3という統一体をつくっていきます。

この「1+2=3」という関係こそ、陰陽論の第一定式の三才論的表現であり、三才論の基礎であります。これによって「万物は陰陽の統一体である」ということを「万物は三才である」と言い換えることができます。

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