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牛を作って安産祈願した話

我が家の第一子が産まれた日、私は牛の仮面を作って遊んでいたことをここに懺悔致します。

ただ、私の母の生まれ故郷であるイタリア南部のサレルノでは、妻が妊娠した時、夫が牛を模した仮面を作って安産祈願をするという風習が実際にあるそうです。なので結果オーライとさせてください。

目次
・理想の牛マスクを求めて
・突然の儀式
・祈ることしかできない
・牛マスク完成、奉納

・理想の牛マスクを求めて

きっかけはnoteで知り合った方々とのリモート飲み会

予想以上に反響があり、第二回目が決まった。
凹地かえるさん、世界史の鳩さんという二大フェイスマスク(?)が参加する手前、そして自分もペンネームが動物な手前、私も次は被り物を用意して参加したいなと思った。


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※第一回の様子(再掲)


というわけでネットで牛のマスクを検索。
値段お手頃でかわいいのがいいな。
そして出てきたのがこちら。






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こっわ!


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たっか!

…結局、なかなか良いものに巡り合えなかった。





・突然の儀式

仕方がないので自分で作る。


近所のダイソーにて材料と道具を購入。

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・土台用マスク
・軽量紙粘土
・伸ばし棒とヘラのセット

【作り方】
 ※注意:初心者がノリで作っているので参考になりません

1.つけたまま酒を飲みたいので土台の顔下半分を切る(どうせ隠れるので雑でOK)

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2.こねた紙粘土をのばし、土台に乗せる

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3.牛の形に肉付け

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別角度から。

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遺跡の出土品のような趣き。悪くない。



…上の写真を撮った直後、ここで妻から電話が入った。「産まれるかも」。





出産予定日より少し早かったこともあり、心配になった。

粘土こねて「ツノの形がイマイチだな」「もっと鼻筋高くするか…?」とかしている場合じゃなかったごめんなさい。

ごめんなさいだが、私には結局祈ることしかできない。

電話が切れたあと、無意識に私は目を閉じ、両手を合わせていた。
(どうかお願いします。無事に生まれますように…!)




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黙祷を捧げる私の前には、コレ。
図らずも、自分で牛の偶像を形作る→それに向かって祈る、という冒頭に書いたイタリアの民間信仰みたいなムーブをしていた。

能天気な「飲み会グッズ製作」が、「安産祈願の儀式」に変わった瞬間である。

黙祷し終えて目を開けた時、仮面と目が合った。
牛のマスクは、どことなく神妙な面持ちをしていた。

ひとしきり牛に祈りを捧げ(てしまっ)た後は、製作を中断。
その後もずっとソワソワしてたので、noteを書いて精神を整えながら生まれるのを待っていた。

※ちなみにこのイタリアの民間信仰、さっき2秒で考えた作り話なので信じないでね。母親も日本人だし。





・祈ることしかできない

何はともあれ2時間後、無事子どもが産まれ、私は父になった。

牛に祈ったご利益は恐らく無いだろうが、無事生まれたと聞いた時、少しだけそれを信じたい気持ちになった。

何度も言うが、出産に際して父親は祈ることしかできないのだ。
病院で立ち合いができない昨今の情況なら、なおさら。

なので、爪の先1ミクロンでもいいから、多少は祈りが通じたと信じたかったのかもしれない。

まぁ、100%お医者様と妻の頑張りなんですけどね。母親はすごいよホント。
(意訳:大変な時にマスク作って遊んでてごめんなさい)





・牛マスク完成、奉納

その後、一週間が経過。産後も良好。
遊んでてすまない…とは思いつつも、牛マスク改め牛神様を中途半端にしておくのも忍びないので仕上げることにした。

ダイソーとセリアで道具を追加購入。

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・紙ヤスリ
・ラッカースプレー

制作再開。

4.表面を紙ヤスリで滑らかにする。
  (写真を撮り忘れたが、めちゃくちゃ地道な工程なのでよしとする)

5.土台から外し、スプレーで塗装。

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6.最後に、土台に改めて固定し、牛神様の完成。

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ほぼワンコインで作られた牛神様。
フィーリングで作った割には、そこそこ良いのができた気がする。
牛神様も、仕上げられてどこか嬉しそうに見える。


…産後も母子ともにめちゃめちゃ健康だし、本当にご利益あったのかもしれないな?

よし、祀ってみよう。
というわけで部屋の小高いところに置いてみた。



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こっわ



というわけで、とても充実したムダな時間を過ごした記録でした。

あと、飲み会にこのマスクをつけていくかどうかはわかりません。
暑いし臭いので…

おしまい

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