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ちょっと言わせて!ロサンゼルのバス!

ロサンゼルスを拠点に活動している映像制作会社、
ハイボルでインターンをしているEriです。こんにちは!

ハイボルのホームページはこちら!(www.highvoltageusa.com)

アメリカで暮らしていて、
日本と違ってびっくりすることによく遭遇します。
最初に実感したことは、「何にでも時間がかかる」ということ。
日本ではすんなり進んだことも、アメリカではそうはいきません。
電話で問い合わせをした時の「たらい回し」で1時間が過ぎていく…
なんてザラです笑
(ちょっと確認してくれればすぐに解決するのに…!)

特に公共交通機関は日常生活に密に関わっているので、
まざまざとその事実を実感します。

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ロサンゼルスに住んだことのある人や行ったことがある周りの人から、
「車がないと生活大変だよー」とは以前から聞いていました。

私の中にある街のイメージも「ロサンゼルス=車社会」
フリーウェイの渋滞がすごい!という感じ。
(映画「ラ・ラ・ランド」のオープニングの様に、
車がぎゅーーーって詰まっているあの様子。)

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ですが、初めてロサンゼルスに降り立って街を歩いた時に感じたことは、
意外にも「結構バスがたくさん走っているなぁ」ということ。

そして学生としてロサンゼルスに来た私は、車を持つことは考えておらず。
「なーんだ、こんなにバスが走っているなら意外に大丈夫そう!」と思ってしまったのです。

しかし、考えが甘かった…!!
いやー、本当に考えが甘かった!!と、徐々に気づき始めるのです。笑

なぜかって?

時間通りにバスなんて来やしません!!
最近、バスのせいでどのくらいの時間を無駄にしたのだろうと考えたりもします。笑 バスを待つ間に、30分くらいのシットコムを1本や2本見終わってしまうことなんてよくある。
(ストリーミングサービスのおかげで、ドラマをダウンロードして外で見ることが出来て、本当に本当に助かっています。便利な時代になったものです!)

アメリカのバスにも一応「時刻表」というものはあります。
バス停には小さな電光掲示板の様なものがついており、
「あと何分でバスが来るよ!」ということをお知らせしてくれるのです。

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もちろん時間通りに来ることもあります。
(幸い、私の近所のバス停に来るバスのラインは、比較的短い距離を迂回しているからなのか、時間通りに来ることが多いです)
でも、この電光掲示板が本当に当てにならない!笑

例えば、この前バス停に着いた時の話。
電光掲示板には「あと8分でバスが来るよ」という表示が。
「8分しか待たなくていいのねー!ラッキー!」と思っていました。
(この時点で東京と比べたらラッキーではないですけどね)

もうそろそろバス来る時間だなぁ…とあたりを見渡しますが
肝心のバスが見当たりません。
そこで、もう一回掲示板をチェック。
すると…なんてことでしょう…
「あと10分だよ」
と表示されているではありませんか。

ん?なぜ増えてるんですか…2分も。
タイムスリップて、本当に起きるんですかね?笑

結局そのバスは来ず、トータルで30分も待つことになりました。
私の出身地茨城県のど田舎の電車レベルの待ち時間!笑

驚くことに、これが朝の通勤時間でも普通に起きるのです。
なーんて不便なんでしょう。
まぁこんなこと日常茶飯事です。
いちいちイライラなんてしていたら感情の無駄遣いです。
(昔はイライラしていたのですがカルフォルニア人になってきたんですね笑)

そんなことが起きるので、私はいつも予定があってバスを使う際には、
こういうことが起きると予想して、ドラマや本をダウンロードし、
予定よりも1−2本早いバスで行くという習慣が身につきました!笑

さらに車だったら20分で行ける様な距離も、バスだと1時間以上かかる場合が多く、うーん、遠いからやめるか…と勿体無いけど断念することが多々あるのです。

例えば、コレ。
ベニスビーチからハリウッドに行くとします。
であれば、約45分で着きます。

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さて公共交通機関だとどうなるのか?

はーい!1時間30分以上

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さすがのGoogle先生も乗り換えの時間は読めません。
乗り換えのバスだって時間通りには来ないのですから、
1時間30分以上かかることになるのです。

そう、「バスは車の2倍・3倍以上の時間がかかる」ということ。

私は今、運転免許を取ろうと勉強中です。
アメリカ生活も残り少なくなろうとしているところですが、
取ろうとしているのです!笑
なぜ、もっと早く、もっと前から、免許を取らなかったのか
後悔が募るばかり。
(ちなみに、こちらでは免許の筆記を日本語でも受けられます
さすが人種の坩堝です。)

アメリカに来て以来、何て日本は便利だったのだろうと実感する日々。
日本にいた頃、1、2分でも電車が遅れたら、イラっとしてしまった自分に甘いなーと喝を入れたい。
駅員さん・車掌さんにもごめんなさい!という気分です。

ただ、アメリカのバス利用して、ちょっと面白いなと思うこともあります。
バスの運転手さんと仲良くなれます。笑

美術館でアルバイトをしていたことがあるのですが、
その時にいつも同じ時間のバスに乗っていました。
バスの運転手さんが割と高い確率で同じおじさんで、
私のことを覚えてくれる様になりました。
日本人ということが分かると、いつも私が運賃を払うと、
「SUSHI! SAPPORO! ASAHI!」と叫んできます。笑
時にはハイタッチを求められたりと、とても面白いです。

最近はコロナもあり、自転車に乗るのが結構楽しいので、バスに全然乗っていなくて、この運転手さんとも会う機会がなくなってしまいましたが、楽しい経験でした!

他にも、バス停や車内で全然知らない人同士で会話に花が咲いているなんてこともしょっちゅう。
笑い声が聞こえてきたり、時にはどうか巻き込まないでくれーと思う喧嘩も…。
(喧嘩の時は、どうか周りの人も囃し立てないでーって願うしかない。)
感情豊かです、アメリカ人!

もう一ついいなぁと思うところがあります。
乗客の人たちが乗り降りする時に言う「Thank You!」
バスの運転手さんたちも「Have a nice day」と返してくれます。
朝から、なんだかほっこりするんです。
こうやって「ありがとう」と口にしたり、
「素敵な1日を過ごしてね」と伝え合うコミュニケーションは素敵な文化だなと感じます。

そして、コロナパンデミックのシャットダウンの時にバスのありがたみを感じたことがあります。
それはバスの運賃が無料になったこと
運賃箱のあるバスの前のドアから乗客が乗り降りすることで、
そこから感染率が上がると言うことを避けるため。
そして最前線で活躍している医療従事者の方などをサポートするため。
多くの方が仕事を失っている今、バスが無料で利用できるのはとてもありがたいことです。

このとっても素晴らしいシステム、なんとロサンゼルスはコロナ後も継続しようと頑張っています。
さらに、バスだけでなくメトロも無料にしようとしている!すごい!

ロサンゼルス市は、無料バス・メトロを提供することが出来る都市になろうとしています。
実はこの規模の都市では世界で初めての試みなのです。
「待ち時間が長いし」「移動時間もかかるし」正直言ってバスは好きではありませんが笑、こんな素敵な試みは全力で応援したいです。

運賃を免除することで、下記の様な利点を得られると運営するメトロ側は考えています。
1.   経済的に困窮している方々へのサポート
2.   公共交通機関を利用の増加で自家用車の利用者が減り、ロサンゼルスの渋滞と大気汚染の改善

ただ、問題は収入源です。
現在検討中だそうですが、国や州からの財政的支援や広告・スポンサーからの収入で賄えないだろうかと考えているそうです。
(日本でもバスや地下鉄に広告は付いていますが、さすがエンタメのメッカであるLA。広告のほとんどが新しく公開される映画やドラマのものがたくさんですし、バスだけでなくバス停の壁やベンチも同じ!)

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すでに委員会は発足されている様で、今後運賃の無料化で
どの様なインパクトがあるのかを観察・分析していくらしい。
ぜひ上手くいく様に頑張って欲しいですね!!

Uberなどのシェアライドもありますが、
ロサンゼルスにきた際にはローカルの方達と触れ合う可能性大のバスの乗車も楽しんでください♪

HVE Website:www.highvoltageusa.com
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