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意志に反して小説が読めない

私は小説を読むのが得意ではない。

大人達からよく言われていた。
「漫画ばっか読んでたら本読めなくなるよ」

確かに漫画しか読んでいなかった。
しかもなかなかの量を読んでいた。

小学生の時、家でする事といったら、ゲームか漫画しか思い出せないぐらいだ。

少し大人の声を気にし始めて、中学生ぐらいから小説を読み始めた。
といっても、中学生向けの小説だが。

この頃の自分は、そうは言っても流石に慣れてしまえば小説も読めるようになるだろうと思っていた。

そして今もそう思っている。
なのに何故か小説が読めない。


慣れるには十分と言えるぐらいの量は読んだつもりだし、集中力もあまり切れなくなった。

それなのに、ほとんどの小説を最初の数ページ、長くても半分で断念してしまう。

一気に最後まで読み終わり、これは面白い!と思った小説があっても、だからといってその作家の他の作品にもハマることはめったにない。

小説を読むことによるメリットは沢山あるだろうし、読みたいのに、いざ読むとこれ以上読み進めるのは厳しい…となって本を閉じてしまうのだ。


私は、少し自分の世界を持っているらしい。
思い返すと、人生を通して周りの人にそう言われることがあった。


そしてこれが原因かもしれない。

自分の世界観にハマらないものは、読もうという気持ちにならない体になってしまっているかもしれない。特にそれが小説の場合だ。

漫画も、もちろん好みはあるが、小説ほどではない。

自分は割と言葉遣いや言い回しを意識するところがあるからだろうか。

しかしながら、現実世界で自分とは違う話し方や雰囲気の人に出会っても、「これ以上この人と話したくない」と思ったことなど無い。

なぜ小説は上手くいかないのだろう。
分からない。
読みたいと思っているから尚更だ。





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