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【遊戯王】蕾禍入り植物GSデッキの検討

こんにちは。highbと申します。
1月27日に発売されるLEDEで植物族・昆虫族・爬虫類族にまたがる新テーマ【蕾禍】が登場しました。高リンクに繋がる展開力を持つカードが多く、これからどんどん研究も進みそうで期待大ですね。
というわけで、いったん初期研究としてSNSを調べたり、個人的な考察をした結果をこちらに記載して、今後のデッキ開発の発展に寄与できればと思います。


【蕾禍】によってできること

・召喚権を使わない展開

基本的に従来の植物族は、召喚権を使わずに展開することが難しい状態でした。《聖種の地霊》、《六花のひとひら》、《アロマリリス-ロザリーナ》など、基本的にはどれも通常召喚が初動です。《予想GUY》や《ワン・フォー・ワン》などである程度カバー可能ですが、着地後に《灰流うらら》や《無限泡影》を撃たれるだけで致命傷になる場合も珍しくありません。
新たに登場した【蕾禍】の下級モンスター《蕾禍ノ毬首》はこの弱点をカバーしてくれます。簡単に言うと、《アロマセラフィ-ジャスミン》+モンスター1体の盤面を召喚権を使わずに作ることができます。

展開
初動:《蕾禍ノ毬首》+手札コスト(昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター)
1.《蕾禍ノ毬首》の効果→《蕾禍ノ毬首》をss
2.《蕾禍ノ毬首》の効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍繚乱狂咲》をサーチし《蕾禍ノ矢筈天牛》を除外
3.《蕾禍繚乱狂咲》を発動→除外した《蕾禍ノ矢筈天牛》をss
4.《蕾禍ノ毬首》と《蕾禍ノ矢筈天牛》で《蕾禍ノ武者髑髏》をls
5.《蕾禍ノ武者髑髏》と《蕾禍ノ矢筈天牛》の効果発動→《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ毬首》を墓地からss
6.《蕾禍ノ武者髑髏》と《蕾禍ノ毬首》で《アロマセラフィ-ジャスミン》をls
展開ここまで
場:《アロマセラフィ-ジャスミン》《蕾禍ノ矢筈天牛》

召喚権を使わずにこの盤面を作ることができ、《アロマセラフィ-ジャスミン》で《蕾禍ノ矢筈天牛》をリリースすることで任意の植物族モンスターをリクルートする準備が完了します。ここから各デッキに合わせて必要なカードを呼び込んでいくと良いでしょう。

【蕾禍】によってできないこと

・最終盤面の最大出力は上がらない(※植物族GSの観点)

素晴らしい展開力を持つ【蕾禍】ですが、植物族GSの観点からすると最終盤面の最大出力は上がりません。(そもそも誘発を食らわなければ《サボウ・クローザー》と《ナチュル・バンブーシュート》のロックにモンスター効果無効やバウンスを添えた無敵に近い盤面が作れる)【蕾禍】の高リンクモンスターは残念ながら昆虫族と爬虫類族であり、【サンアバロン】展開との噛み合いが悪いためです。【蕾禍】の高リンクモンスターを先に出してしまうとEXモンスターゾーンが埋まることにより《聖天樹の幼精》が使えず、サンアバロン展開を先に行ってしまうと《聖蔓の播種》の縛りによって植物族以外のモンスターが出せなくなってしまいます。つまりサンアバロン展開を取るか捨てるかを選択する必要があるのですが、純粋なパワーではサンアバロンの方が優勢です。
従来の展開例は別記事

【蕾禍】の植物族デッキにおける活用方針

①メイン展開が止められた時のサブプランとする(貫通力UP)

召喚権を使わずに《アロマセラフィ-ジャスミン》+モンスター1体の盤面を作れるのは非常に素晴らしいですが、サンアバロンから始動し《アロマセラフィ-ジャスミン》をフルに使った最大出力には劣ります。
そのため、基本的には従来のサンアバロン展開を狙い、《灰流うらら》や《無限泡影》を受けた場合に【蕾禍】にシフトすると良いでしょう。

〇展開例
※想定ケース:《聖天樹の幼精》でサーチした《聖蔓の播種》に《灰流うらら》直撃(召喚権使用済み)

場:《聖天樹の幼精》のみ
手札:《蕾禍ノ毬首》(もしくは《蕾禍繚乱狂咲》)+手札コスト

展開
1.《蕾禍ノ毬首》の効果→《蕾禍ノ毬首》をss
2.《蕾禍ノ毬首》の効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍繚乱狂咲》をサーチし《蕾禍ノ矢筈天牛》を除外
3.《蕾禍繚乱狂咲》を発動→除外した《蕾禍ノ矢筈天牛》をss
4.《蕾禍ノ毬首》と《蕾禍ノ矢筈天牛》で《蕾禍ノ武者髑髏》をls
5.《蕾禍ノ武者髑髏》と《蕾禍ノ矢筈天牛》の効果発動→《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ毬首》を墓地からss
6.《蕾禍ノ武者髑髏》と《聖天樹の幼精》で《アロマセラフィ-ジャスミン》をls

ここまでで
場:《アロマセラフィ-ジャスミン》/《蕾禍ノ矢筈天牛》/《蕾禍ノ毬首》/《蕾禍繚乱狂咲》
手札:2枚
となります。(《蕾禍繚乱狂咲》から展開した場合は手札残り1枚)

7.《アロマセラフィ-ジャスミン》で《蕾禍ノ矢筈天牛》をリリースして《アロマリリス-ロザリーナ》をss
8.《アロマリリス-ロザリーナ》の効果で《アロマージ-ローリエ》をss
9.《蕾禍ノ毬首》と《アロマージ-ローリエ》で《アロマセラフィ-ジャスミン》2枚目をls→《アロマージ-ローリエ》の効果で回復
10.回復トリガーに《アロマセラフィ-ジャスミン》2枚の効果発動→《六花精スノードロップ》と《六花精ボタン》をサーチ
11.《アロマセラフィ-ジャスミン》2枚で《アロマリリス-ローズマリー》をls
12.《アロマリリス-ローズマリー》の効果で《アロマブレンド》をサーチ
13.《アロマブレンド》発動→《潤いの風》を場に置く
14.墓地の《アロマブレンド》の効果で《アロマリリス-マグノリア》をfs
15.《潤いの風》の効果で《アロマセラフィ-アンゼリカ》をサーチ
16.《潤いの風》の効果で回復
17.回復トリガーに《アロマリリス-ローズマリー》の効果で《アロマセラフィ-アンゼリカ》をss
18.《アロマリリス-ローズマリー》をリリースして手札の《六花精ボタン》をss→《六花来々》をサーチ
19.《六花来々》を発動→《六花絢爛》をセット
20.《アロマセラフィ-アンゼリカ》をリリースして《六花絢爛》を発動→《六花のしらひめ》と《ナチュル・カメリア》をサーチ
21.《六花のしらひめ》の効果で手札からss
22.《六花のしらひめ》をリリースして手札の《六花精スノードロップ》の効果発動→《六花精スノードロップ》と《ナチュル・カメリア》をss
23.《ナチュル・カメリア》の効果でデッキから《ナチュルの神星樹》を墓地へ送る→《ナチュル・バンブーシュート》をサーチ
24.《アロマリリス-ロザリーナ》と《六花精ボタン》で《サークル・オブ・フェアリー》をss
25.《六花精スノードロップ》の効果で《ナチュル・カメリア》を指定し全体のレベルを4に変更
26.《ナチュル・カメリア》をリリースして《ナチュル・バンブーシュート》をas
27.《六花精スノードロップ》と《サークル・オブ・フェアリー》で《六花精ストレナエ》をxs
28.《六花精ストレナエ》の効果で墓地の《アロマセラフィ-アンゼリカ》を手札に加える

展開ここまで
最終盤面
〇モンスター
《ナチュル・バンブーシュート》/《アロマリリス-マグノリア》/《六花精ストレナエ》
〇魔法・罠
《六花来々》/《潤いの風》/《蕾禍繚乱狂咲》
〇墓地
《六花のしらひめ》
〇手札
《アロマセラフィ-アンゼリカ》 他1枚(《蕾禍繚乱狂咲》から展開した場合はアンゼリカのみ)

魔法罠封じ、モンスター効果1無効&リリース、全体効果破壊耐性(+ストレナエからの追加1妨害)となります。《アロマリリス-マグノリア》と《蕾禍繚乱狂咲》の打点上昇効果により、3000打点が出ても戦闘では負けません。
※《ナチュル・バンブーシュート》ではなく《サボウ・クローザー》の特殊召喚封じに切り替えることも可能です。

②【サンアバロン】を捨てる(安定性UP)

【サンアバロン】のパワーは凄まじいですが、その分デッキの枠を割くことになります。おおよそ《予想GUY》などを含めメインデッキに8~10枚、EXデッキに5~7枚の関連カードが入ることになるでしょう。最大出力を落とす代わりにこの枠に【蕾禍】カードを投入したり、汎用カードなどを投入した方が安定して戦えるかもしれません。
先述の展開のようにサンアバロンの動きができなくても十分戦える盤面を構築することが可能なため、より実戦向きのデッキを目指せると思います。

【蕾禍】の今後に期待すること

おそらく全植物デッキ使いが思っていることですが、植物族の汎用リンク3リンク4リンク5を追加して欲しいです。海外でサンアバロンが規制されてしまったことから、植物族デッキの展開力は十分注視されているのかもしれません。
【蕾禍】によって植物族だけでなく昆虫族デッキや爬虫類族デッキもどんどん進化していくことが予想されます。環境の変化が楽しみですね!

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